【No.】 66
【ストレッサー】 迷惑な歯ぎしりの乗客
【内容】 バスのすぐ後ろの座席に座っている年配の男性が歯ぎしりを始めてしまう
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 デジタルオーディオプレーヤーのボリュームを上げて歯ぎしりの音が聞こえないようにするか、他の席が空いていたら移動をする
【ストレッサー型】 1 イライラ自己過信型
【解説】 睡眠中の歯ぎしりは、自分自身ではなかなか気づかないようで、放置すると、歯が摩耗したり、歯周組織にも影響が出たり、顎関節症になったりするそうです。しかし、今回は目を覚ましている人の歯ぎしりで、あの「ガリガリガリ...」という不快な大きな音を出していました。いっしょに住んでいる人はたまらない生活音だろうなと思いました。
今回の自動思考記録表では、当初、気分として「うるさい」と記入したのですが、「うるさい」は気分ではなく思考ですと臨床心理士から注意を受けました。気分とは心に浮かぶ気持ちのことで、短い言葉で言い切れると理解していましたが、例外もあるようです。
ちなみに、ネガティブな気分として、「心配」、「不安」、「落胆」、「怒り」、「辛い」、「恐怖」、「憂鬱」、「不快」、「苦しい」、「不愉快」、「驚き」、「がっかり」などがあります。また、「〇〇感」のように語尾に「感」をつけると、気分を表す言葉にすることができます。例えば、「孤独感」、「無力感」、「不信感」、「絶望感」などがあります。
自動思考記録表(コラム表) - 記入用 -
歯ぎしりの乗客
① 状況 (いつのことか?どこにいたか?誰と一緒にいたか?何をしていたか?)
バスのすぐ後ろの座席の年配の男性が歯ぎしりを始めた
② 気分(%)(気分を一言で)
イライラ(100%)
驚き(90%)
③ 自動思考 (その時に頭に浮かんでいたことはなんですか?その時に頭に浮かんでいたイメージや記憶はありましたか?)
うるさくて神経に触る
居眠りをしているのなら起こせばいいのだが、目を開けているようだ
④ 根拠 (事実を確かめて客観的に考える「そう考える理由(証拠)は?自動思考を裏づける根拠となる事実を書く(相手の心を読むような勝手な思い込みや事実の解釈は避ける)
歯と歯がこすれ合う時に発するガリガリガリ...という不快な音が男性の口元から出ている
小生が窓を見るように横を向くと歯ぎしりが止まる
⑤ 反証 (自動思考とは矛盾する事実を書き出してください)
生理現象だったら仕方がないし、男性が目を開いたまま居眠りしている可能性がある
⑥ 適応思考 (根拠と反証を “しかし” でつないでみましょう 最悪のシナリオ/最良のシナリオは?)
我慢には限界があるので、デジタルオーディオプレーヤーのボリュームを上げて歯ぎしりの音が聞こえないようにするか、他の席が空いていたら移動をする
⑦ 今の気分(%)
イライラ(100%→40%)
驚き(90%→30%)