【No.】 95
【ストレッサー】 味噌と糞が区別できぬ上司
【内容】 仕事の全体像を把握して、必要な部分と不要な部分を切り分けるような判断ができない上司がいて困惑している
【分類】 B 人間関係
【効果】 ★★★★
【対処法】 優先順位を伝えても理解してくれないので、間違った指示通りに仕事をして、結果はすべてその上司の責任と割り切る
【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型
【解説】 今は昔、20年以上も前の話になりますが、当時の上司だった部長が仕事に優先順位をつけられない人で、大変なことになったことを思い出しました。あまりいい言い方ではなく恐縮しますが、表現がピッタリあてはまるので使います。いわゆることわざにもある「味噌と糞の区別ができない」 指示を部下に出していました。その部長は、仕事の全体像を把握して、必要な部分と不要な部分を切り分けるという判断が全くできていませんでした。
そして、どうでもいいような仕事を部下に押しつけていたので、部下は全員、夜の10時過ぎまで残業になっていました。部長の裏事情をよく知っている人がいて、婿養子だから家に帰っても居場所がないので、部下を全員道連れにして自分につき合わせているという噂も出ておりました。
それでも部下は全員、重要な仕事を把握して報告していましたが、部長が仕事はすべてが重要だとか言って不要な仕事を次々と押しつけるので、重要な仕事ができなくなっていました。
すると、いろいろな部署からクレームが次々と降りかかってきて、部全体がひっちゃかめっちゃかな状態で機能不全になりました。その部長は生え抜きではなく中途採用ということもあり、責任を取らされて去っていきました。
【余談】 仕事の優先順位の一般的な考え方
仕事に優先順位をつけるのは、限られた時間でより多くの仕事をこなすことが可能になるからです。そして、時間や労力の無駄を防ぐことも可能になります。今、自分が抱えている仕事と期限を箇条書きにして見える化をした上で、下記基準で仕事の分類をします。
第1位 やらなくてよい仕事を捨てる
👉その仕事をやらなくても、誰からも文句を言われないし、その仕事をしても誰も利益を得ないような仕事(実行することで費用と時間が無駄になるような仕事)
※頭の中で思い出している状況では、他人に迷惑をかけたり、不平不満を招きそうな仕事にならない単なるアイデアや雑念はどんどん捨てていきます
第2位 緊急度が高くて重要度が高くて、即時対応が必要な仕事
👉納期の差し迫っている重要な仕事、クレーム処理、事故への対応等
第3位 緊急度が低くても重要度が高くて、すぐに対応しなくてもよい仕事
👉人材育成、取引先の検討、年度計画、中長期計画等
第4位 緊急度が高くて重要度が低くて、あまり時間をかけなくてもいい仕事
👉アポなしの来客や売り込みの突然の電話等
第5位 緊急度が低くて重要度も低くて、やらなくてもよさそうな仕事
👉暇つぶしのコミュニケーション、終業時刻までの帳尻合わせのミーティング等
ただ、第3位と第4位の仕事は、職場によっては逆になっているところがあるかもしれません。あるいは、簡単な仕事は早く終わらせて楽になるとか、成果がすぐに出る仕事を優先するという基準もありかもしれません。
分類後は、個人ベースの仕事ならば、完了までの時間の見積りをします。チームで協力する仕事ならば役割分担とそれぞれ期限を決めて、どのような流れで仕事を完成するのかを図示しながら進めていく方法がよろしいかと思います。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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