【No.】 101
【ストレッサー】 特典につられて買物
【内容】 ネットショップでCDと書籍1万円以上購入で、クーポン券22%分プレゼントにつられて書籍を3冊買ってしまう
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★★
【対処法】 割引で得をした金額でレストランで何回外食ができるようになるかと考えてみる
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】 今から5年ほど前に、認知行動療法の講座を1年半以上、週1回のペースで受講しました。一昨日のブログでも説明しましたが、ストレスなどでネガティブになってしまった思考や行動を、自分の力で自由に考えたり行動したりすることで気持ちを楽にしてほぐしてくれるセラピーを学ぶことにしたのです。
小生は当時、不眠症に悩んでおり、認知行動療法を受講した方がいいと主治医の紹介で受講することにしました。認知行動療法では、自動思考が現実とどのように食い違っているかを検証し、適応思考を見出すことによって思考のバランスを取って気持ちを楽にしてくれます。
そこで、どのように気持ちを楽にしてくれるか、具体的に説明していきたいと思います。厚労省のホームページにある「自動思考記録表」が有効なツールとなっており、認知行動療法の講座で宿題に出されたのは、ほとんどが、この「自動思考記録表」を記入することでした。何だかんだで50枚以上書かされたような気がします。そのうちの1枚を今回は紹介いたします。青字部分が「自動思考記録表」に記載した内容です。
【詳細】 以下、自動思考記録表記載内容を元に解説していきます。
① 状況
パソコンを買った後、ネットショップでCDと書籍1万円以上購入で、クーポン券22%プレゼントにつられて書籍3冊10600円の買物をしてしまった。
👉ノートパソコンを一括払いで購入した月で、もうこれ以上の買物を控えようと思っていた矢先、その月末までの期限付きのバーゲンでした。新品の書籍が22%引はふつうありえないということで、半年以内に買いたい本を考えて無理やり10000円超えになるように選んで購入してしまいました。
② 気分(%)
落胆(100%)
👉特典がつくと購買意欲が高まって買物をしてしまう自分に、以前から自己嫌悪を抱いており、今回もそのクセが出てしまったという情けなさで気分の落ち込みが伴いました。
③ 自動思考
相変わらずこのような特典のある勧誘に弱いなぁ。
👉自分で気がついただけでもよかったかもしれません。衝動買いは我慢できるようになりましたが、今回の書籍の実質22%引は何回も止めよう止めようと思いましたが、我慢できませんでした。
④ 根拠
パソコンを購入して間もないのに予算オーバー状態で他のものの購入を控えていた。
👉月額のお小遣いの限度額をすでにオーバーしていました。オーバー分は次月の小遣いを減らそうと考えていました。「小遣いの月額限度額を守るべきだ」というべき思考の認知の歪みを見つけました。
⑤ 反証
新刊書が22%割引で変えるのはラッキーで他の店では買えない。
👉新品の書籍は基本的にどこの店でも定価販売で、ポイントを数%還元してくれる所はあるものの、実質22%引はありえないです。
⑥ 適応思考
割引で得をした金額で、レストランで何回外食ができるようになるかと考えてみる。
👉て〇やの天丼が4杯も食べられると前向きなポジティブ思考で考えてみました。
⑦ 今の気分(%)
落胆(100%→50%)
嬉しい(0%→80%)
👉大好物の天丼が4個も食べられると連想する(思考を変える)ことによって、気分の落胆が100%から50%と半減し、嬉しいという気分が新たに起こって80%という結果になりました。べき思考の認知の歪みも矯正されて、認知行動療法がうまくいったということになります。認知(思考)か、行動を変えることで気分を楽にするのが認知行動療法の目的です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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