【No.】 649
【ストレッサー】 トルコ行進曲の買い間違え
【内容】 ベートーヴェンのトルコ行進曲のレコードを母に頼んだのに、間違ってモーツァルトを買ってきてがっかりする
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 このことを教訓にして、同じタイトルの商品や類似品には十分に注意を払うことになり、買い間違えはほとんどしてないと気づく
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】夜の就寝時刻の30分くらい前から、タブレット端末を取り出して、インターネット検索やYouTubeでクラシック音楽のピアノ演奏を聴いている毎日を最近過ごすようになりました。そんな中で小学生の頃のエピソードを思い出しました。今でもはっきりと覚えているので、その時は相当ストレスに感じていたのかもしれません。
当時は小学校4年生の時だったと思いますが、父は小遣いを全然くれず、母方の祖母がいろいろと父の代わりに面倒を見てくれました。小生のためにカラー百科事典全10巻を買ってくれました。内容は小学生にも理解できるような平易な日本語で、しかも全カラーページでした。
第1巻から第8巻までは、項目があいうえお順に並んでおり、調べやすい体裁になっておりました。第9巻は音楽事典になっており、クラシック音楽のレコードが両面で5枚付録についていました。第10巻は美術事典になっており、絵画のコピーが数枚付録でついていました。
父のせいで趣味とか楽しめる金銭的な余裕はなかったのですが、祖母に買ってもらった百科事典付録のクラシック音楽を聞きたくなり、母に頼んでみました。すると、近所に住んでいるおじさんから、レコードプレーヤーの古いのがあり、もう使わないのでくれるという話になりました。
さらに、うれしいことに母の嫁入り道具のひとつだった真空管のラジオにつなげることで、アンプ代わりになり大きな音で聞こえることになりました。
早速、クラシック音楽をプレーヤーにかけて聞くことになりました。当時は「クシコスポスト」と「トルコ行進曲」が好きだったのですが、前者は百科事典の付録に収録されていましたが、後者はなかったので欲しくなりました。
そこで、母にベートーヴェンのトルコ行進曲が欲しいので、祖母にもらったなけなしの小遣いを母に渡して、レコード店で買ってきてと頼みました。近所にはレコード店がなく、バスと電車に乗って都会に出ないと買えませんでした。
数日後、母がトルコ行進曲のレコードを買ってきてくれました。小生は喜んでレコードプレーヤーにかけて聴いたのですが、曲の内容が全く違うので驚き、ジャケットを見るとモーツァルトのトルコ行進曲になっておりました。
そこで、内容が違うと母に言って、レコード店に電話をしてくれました。結局、交換ということになりましたが、ベートーヴェンのトルコ行進曲は在庫がなく、取り寄せになるとのことで、3週間ほど待たされました。
小学生の時に初めて買ったレコードがベートーヴェンのトルコ行進曲だったので、当時は非常に気に入っておりました。「トルコ行進曲といえばモーツァルトだね。」と大人の人たちは異口同音に言っていたのが不思議に思いました。しかし、小生はベートーヴェンの方が好きだったのでした。
以降、このことを教訓にして、同じタイトルの商品や類似品には十分に注意を払うことになり、小生は買い間違えはほとんどしてないと思います。「トルコ行進曲の買い間違え事件」は子どもの頃の小生にとっては、未だに忘れることのできない大きな出来事だったのかと思います。(笑)

さて、大人になってふたつのトルコ行進曲を聴き比べてみて、何と、小生はベートーヴェンのトルコ行進曲よりもモーツァルトのトルコ行進曲の方が好きになっていることに気がつきました。モーツァルトの方が聴いていて感動が大きいということに気がつきました。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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