【No.】 496
【ストレッサー】 分厚いパスポートに憧れ
【内容】 ある仕入先担当者から、分厚いパスポートを見せられ、国際舞台で活躍しているビジネスマンに見えて羨ましい
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 毎週1回出国すれば、パスポートが入出国のスタンプだらけになるので、自分も分厚いパスポートが欲しいと実施してみる
【ストレッサー型】 2 オドオド自信喪失型
【解説】ある仕入先の日本人担当者から、パスポートがスタンプでいっぱいになった時は、大使館に行けば、余白のページを追加(増補)してくれるということで、実際に見せてもらいました。
一目見てパスポートが分厚くなっているのがわかり、国際舞台で活躍しているビジネスマンとして、誇らしげにカッコよく見えて羨ましく思いました。今振り返ると、くだらないことに思えますが、海外勤務者には憧れのパスポートだったかもしれません。
小生より一足早く、品質管理課長のパスポートが分厚くなっておりました。彼は自慢気にそのパスポートを小生を始め、資材購買部のローカル社員たちにも見せてくれました。海外生産委託工場で品質トラブルがあると、電話連絡で解決しない時は出張することになるので、小生よりも海外出張が多くあり、その成果としての分厚いパスポートになっていました。
現地に駐在してから1年ちょっと経った時でした。月に1回の海外出張があり、出張がない時は、土日のどちらかは路線バスに乗って、隣国ののどかできれいな空気を吸うために出国をしていました。当時は5年間有効の32ページあったパスポート(旅券)が、各国の入出国のスタンプだらけになっておりました。
いよいよ、小生にもスタンプが満杯になる日が訪れました。会社の近くに日本大使館があり、その場で24ページを追加して製本し直してくれました。その追加の24ページを使い切ってしまうと、有効期間内でも、次はパスポートの更新が必要だと言われてしまいました。
パスポートが分厚くなると、入出国審査官や並んでいる人たちの様子を見て誇らしげに思えてきました。しかし、審査官によっては、すべてのスタンプを目に通す人もおり、審査に時間がかかることもありました。
それと、残りの駐在期間が約2年間も残っていたので、追加された24ページを大切に使おうと思いました。1ページあたりのスタンプ数を6個とすると、144個しか押せないことになり、72回の入出国分というふうに理解しました。(残念ながら、査証欄のページを追加できる「増補」制度が、昨年3月27日に廃止されたそうです)
ところで、以前に中国の厦門(アモイ)に工場見学した、台湾系のケーブルメーカーの女性営業社員と、当社の国内勤務の40代後半の品質管理課長が結婚という電撃的なニュースが入ってきました。駐在事務所の独身の品質管理課長とは元同僚の関係で、「美女と野獣」と言って相当驚いていました。
さらに、当社の台湾駐在事務所の若手日本人男性が、現地の生産委託工場の台湾人女性と結婚というニュースも飛び込んできました。立て続けの台湾人女性と日本人男性のカップル誕生で、独身の生産管理課長は、次は自分もそうなりたいと願っていたのかもしれませんでした。
小生には、国際的な遠距離恋愛でしたが、結婚を約束した女性がいたので、そのような悩みとは全く無縁でしたが、独身の駐在員たちの結婚に関しての、切実な願望は何とか、かなって欲しいと願うばかりでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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