【No.】 70
【ストレッサー】 図書館でまさかの貸出ミス
【内容】 図書館を出てバス停に向かおうとしたが、内容を確認したら間違っており、慌てて図書館に戻ることなる
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★★
【対処法】 気づかずにそのまま持ち帰ってしまうことを考えると、30分のロスタイムはよしとしよう
【ストレッサー型】 1 イライラ自己過信型
【解説】 自動思考記録表の「⑤反証」について、自動思考に対して矛盾する事実を見つけるのは、なかなか大変な作業かもしれません。 本件の自動思考「図書館の職員が、貸出資料を間違えるとは何たることだ!!」には、認知の歪みである「べき思考」が潜んでいることに気づく必要があるかもしれません。 例えば、「図書館の職員は貸出資料を間違いなく確認してから利用者に渡すべき」というような思考です。 イライラするような怒りの原因には、「べき思考」が絡んでいることが多いようです。
そのようなことから、「⑤反証」では「べき思考」のような認知の歪みを除外して、客観的視点で事実を見ることが必要かもしれません。本件では、「図書館の担当職員が新人で仕事が慣れていない可能性がある」と、「職員の仕事ぶりから最悪のことを発見できたのは今後の参考事例になるだろう」のふたつの反証が出てきました。特に、後者については、今後の人生に役立ちそうな事実になるかもしれません。
ところで、今回で自動思考記録表添付の7部作の最後になる予定でしたが、今週水曜日(3月1日)に起きた、確定申告の出来事の自動思考記録表を急遽作成できたので、明日のブログで投稿したいと考えています。
自動思考記録表(コラム表) - 記入用 -
図書館でまさかの貸出ミス
① 状況 (いつのことか?どこにいたか?誰と一緒にいたか?何をしていたか?)
図書館を出てバス停に向かおうとしたが、鞄を開けて内容を確認したら間違っており、慌てて図書館に戻ることにしたので、バスに間に合わなくなって30分程タイムロスがあった
② 気分(%)(気分を一言で)
イライラ(100%)
がっかり(90%)
③ 自動思考 (その時に頭に浮かんでいたことはなんですか?その時に頭に浮かんでいたイメージや記憶はありましたか?)
図書館の職員が、貸出資料を間違えるとは何たることだ!!
④ 根拠 (事実を確かめて客観的に考える「そう考える理由(証拠)は?自動思考を裏づける根拠となる事実を書く(相手の心を読むような勝手な思い込みや事実の解釈は避ける)
今回の図書館窓口職員がやたら仕事が遅くて手際が悪く、他の職員よりも2倍以上の時間がかかっていた
⑤ 反証 (自動思考とは矛盾する事実を書き出してください)
図書館の担当職員が新人で仕事が慣れていない可能性がある
職員の仕事ぶりから最悪のことを発見できたのは今後の参考事例になるだろう
⑥ 適応思考 (根拠と反証を “しかし” でつないでみましょう 最悪のシナリオ/最良のシナリオは?)
気づかずにそのまま持ち帰ってしまうことを考えると、30分のロスタイムはよしとしよう
⑦ 今の気分(%)
イライラ(100%→30%)
がっかり(90%→20%)
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