ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.233 ストレス対処法 台風で洪水被害のトラウマ

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No.】 233

【ストレッサー】 台風で洪水被害のトラウマ

【内容】    自宅が床上50センチの浸水被害を受けて、音楽を録音したカセットテープを350本失ってしまう

【分類】    E 身近な出来事

【効果】   ★★★★

【対処法】  失った音楽のことを考えてしまうと、辛い出来事を思い出してしまうので、音楽鑑賞を封印してしまう

【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型

 

【解説】 それは今から30年くらい前の話になります。当時、川沿いに住んでいたアパートが、台風による洪水被害にあったと大家さんから連絡があり、実家から電話が会社に入りました。実家も洪水被害を受けており、実家から徒歩10分くらいのアパート1階の103号室に小生は住んでいましたが、弟も105号室に住んでおり被害に遭いました。同じ川の氾濫による被害でした。

 

 会社は定時退社時刻の1時間前でしたが、緊急事態ということで部長に報告して帰らせてもらいました。アパートに到着した時は、既に水は引いており、床上50センチぐらいのところに水の痕が痛々しく残っておりました。その痕より下にある家財道具はすべて水浸しになったということがわかりました。

 

 弟も帰ってきてお互いの部屋を見ながら、酷い災難だったねと言って慰め合いました。もう夜だったので、その日は何もできませんでした。停電はなく電気がついたことと、ベッドの木製のフレームは水を被っていましたが、マットレスは無事だったので、そのまま眠ることができました。ただ、寝しなに7センチくらいの大きな黒い蜘蛛がどこから入ったのかわかりませんが、壁伝いに登っていく不気味な姿に震えが止まりませんでした。

 

 大家さんの取り計らいで、隣接する釣り道具屋跡はスロープになっていて洪水被害がなく、そちらの1階に小生が、2階に弟が住むことになりました。半年以内に立ち退くという条件つきで家賃は無料にしてくれました。アパートは取り壊すとのことでした。

 

 翌日は会社を休み、まず、水浸しになった家財を所定の場所まで運んで集積する作業をしました。ベッドのフレーム、洋服ダンス、本などの紙製のもの、ビデオデッキや冷蔵庫などの家電製品、カセットテープ350本、LPレコードなどが廃棄対象になりました。近所の人も大勢手伝ってくれました。弟も同様に廃棄をしていました。

 

 一段落すると、午後からは使える家財を釣り道具屋に運ぶ作業がありました。押入れの下の段に置いてあった物はすべて水を被っていましたが、上の段に置いてあった布団などは無事でした。水を被った衣類は、近所のコインランドリーで洗濯をしました。ざっと家財道具の半分を失ってしまったような感じでした。

 

 翌日も会社を休み、釣り道具屋の1階の新たな住まいでの、家財道具を整理する時間にしました。何よりもマットレスが無事だったのが不幸中の幸いでした。弟は元々家財道具が少なかったので、すぐに整理がついたようで、しばらく一軒家に弟と同居の生活が始まりました。

 

 町内会や自治体などからの見舞金が次々と入りました。さらに、その年の所得税が全額戻って合計で20万円くらいのお金が入ってきました。半年以内に次の転居先を探さなければならないので、ベッドと洋服ダンスは新居に移ってから買うことにし、冷蔵庫などの必需品を中心に買いなおしました。

 

床上浸水の現場にはいませんでしたが、いたらこんなイメージでしょうか?

 

 ただ、J-POPを中心に、音楽を録音したカセットテープを350本も失ってしまったショックはあまりにも大きかったです。失った音楽のことを考えてしまうと、辛い出来事を思い出してしまうので、その後の音楽鑑賞をすべて封印してしまいました。この封印が解けるまでは、約25年の歳月を要するのでした。

 

※ここでいう音楽鑑賞というのは自分から積極的に音楽を続けて聴くことを指しています。街中で聞こえてくる音楽は対象外です。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。