ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.494 ストレス対処法 円安のさまざまな影響

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No.】 494

【ストレッサー】 円安のさまざまな影響

【内容】    海外駐在中に円安を経験し、日本へ輸出時の製品原価が上がってしまい、収益の悪化を招いてしまう

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★

【対処法】  仕事では支障が出ていたが、個人的には給料が上がったり、1ドルあたりの日本円への両替金額が上がって嬉しいと思う

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】現在は円安が進んでおり、諸物価が上がるということを体験していますが、過去には、海外駐在中に円安を経験しました。個人的には収入が増えていい思いをしたのですが、仕事では日本への輸出の製品原価が上がってしまい、収益を悪化させてしまいました。

 

 現地給料の改定は毎年4月に行われました。円高の頃に赴任したので、現地給料の額を見て、円換算すると意外と少ないと思ったものでした。1年経って円安が2割くらい進んでおり、現地での給料手取り額が前年度比で3割ほどアップしておりました。

 

 詳細はわかりませんが、社内での為替換算レートに基づいた結果ということでした。円安になると円の価値が下がって、海外生活者が生活苦にならないような配慮があったようでした。給料のアップは嬉しいものがありました

 

 おまけに、「幸運の広場」という700店舗のテナントが入っている観光客や現地の人にも有名なビルには、両替ショップが5店ほどありました。各店の交換レートを比較しながら、一番レートのいいお店で両替をしておりました。1年前と比べて1ドルあたりのもらえる日本円の金額が2割ほど増えておりました。給料アップ分と合算すると、約1.5倍にもなり、嬉しい誤算になりました

 

 駐在事務所では、海外製の部品をすべて米ドル建てで購入し、海外生産委託先への組み立て加工賃なども米ドル建てになっていました。これは為替リスクを回避する目的だったはずなのですが、円安の影響をモロに受けてしまっておりました

 

 原価計算をする時に、日本の生産管理部が円建てで計算しているので、原価が上がっているのは火を見るよりも明らかでした。おまけに、新製品は日本国内が大きな市場になっていたので、海外生産委託会社製の製品は、円安になればなるほど収益が悪化してしまいました。

 

 海外生産を少なくして国内生産を増やそうとしたようですが、国内の生産委託会社は1社しかなく、2社目は見つからなかったということでした。どうしても海外生産におんぶにだっこの状態から抜け出せなかったようでした。社内の権力闘争に巻き込まれて、リスクマネジメントが全然できていない会社だと残念に思いました。

 

海外駐在時にも円安を経験しました。海外居住者には円安は有利に働きました。

 

 国内ではライバルメーカーたちとほぼ互角の覇権争いをしておりました。全世界での発売も始まり、今後の行方が気になるところでした。ただ、販売価格が従来モデルの約2倍も高くなっており、従来モデルのように月産100万台以上という生産台数には程遠い数字でした。

 

 ライバルメーカーは当社よりも世界的に知名度の高いところばかりでした。本来ならば、全社挙げての営業活動をしなければならない大切な時期に、社内では権力闘争をして余計な足の引っ張り合いをしておりました。その影響は円安とともに暗い影を落としていました

 

いつもお読みいただきありがとうございます。