ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.232 ストレス対処法 母の保証人を拒否する父

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No.】 232

【ストレッサー】 母の保証人を拒否する父

【内容】    母が就職するにあたり、保証人が必要であるが、父が母の保証人になるのを拒否したのには驚いてしまう

【分類】    B 人間関係

【効果】   ★★★

【対処法】  「これじゃ結婚した意味がないよね!」と自分は父の真似を絶対にしないと母に伝え、父を反面教師として生きていくことにする

【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型

 

【解説】 小生が小学校6年生の時だったと思います。父が生活費をあまり入れないので、育ち盛りの子どもたちのことを考えて、母がたまりかねて近所の工場に就職をしようとしました。就職の際に勤務先より保証人を求められて、母は父に保証人になってもらおうと頼んだのですが、拒否されてしまいました

 

 この出来事に子ども心ながら、その異常性を感じて「これじゃ結婚した意味がないよね!?」と母を慰めていた記憶が蘇ってきました。自分は大人になって結婚した相手の保証人を拒否する真似を絶対にしないし、保証人になれない人とは結婚してはいけないと思ったのでした。

 

 幸い、母には兄弟がおり、母の保証人を実の弟が引き受けてくれて、母は無事に就職することができました。ところが、15年くらいの仕事のブランクか、事務員しか経験したことのない母にとって、工場でのベルトコンベアーのスピードについていけず、めまいを起こしてしまったようで、工場で働くことができませんでした

 

 かと言って、何とか収入を得たい母は、その工場で使う部品作りの内職をすることにしたのです。鉛筆ぐらいの長さの細い鉄の棒を、治具を使ってグルグル巻いてバネを作る内職でした。1個のバネを作って60銭の内職で、10個作ってやっと6円になるという安さでした。1時間に100個作っても60円にしかなりませんでした。

 

 母が食事の支度をしている間、小生と弟は内職を手伝わされました。何で小学生なのに仕事をしなければならないのか、自分の運命を嘆くとともに、母より子どもの方が内職のスピードが早いことに皮肉を感じました。

 

 一方、父は毎晩のように、母や子どもたちに対する暴言が始まり、言いたい放題でした。近所中に聞こえるような怒鳴り声でした。その度に母はシクシクと涙を流しておりました。そういう両親の姿を少年時代に毎日のように見せつけられた結果、今の不眠症の原因のうちのひとつかもしれないと気づきました。

 

 小生が病気を発症してから、認知行動療法を始め、いろいろと心理学の本を読んでわかったことがありました。小生の憶測となりますが、父にはある障害があり、母はその影響をもろに受けて不眠症を患っていたと気がつきました。母は当時、「眠れない、眠りたい...」と口癖のように言っていましたが、医者に通うお金がなかったのです。(小生の不眠症は母からの遺伝かも?)

 

こんな感じのバネを作る内職で10個で6円でした。

 子どもの頃から、その一連の現象(両親の行動)はいったい何だったのだろう?とずっと悪夢のようで悩んできました。医学の進歩もありますが、それを説明できるようになったのは、自分自身の成長なのかなと思っています。このことに気づいたのは2年前の今頃でした。

 

 ところで、今風に言うと、この「親ガチャ」の環境から抜け出すために、小生は18歳の時に家出して、この一連の負の連鎖から抜け出すことに成功しました。当時のこと思い出すと、冒険のようなチャレンジだったのですが、また、後日に書くことにします。


※父の具体的な病名は、故人で実際に確認することができないので伏せさせていただきます。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。