No.３５４　ストレス対処法　試験中止でレポート提出

【No.】　３５４

【ストレッサー】　試験中止でレポート提出

【内容】 卒業試験中止が決まって喜んでいるのも束の間で、全科目のレポート提出が課されてしまう

【分類】 E　身近な出来事

【効果】 ★★★

【対処法】 苦手な科目がノーマークのレポート課題で、試験に出されていたら単位を落としており、レポート提出でよかったと思う

【ストレッサー型】４　モンモン未来不安型

【解説】お正月休み明けに大学に通学したら、学部内の全授業が休講となっていたのには驚かされました。こういうのは初めてだったので、情報収集したところ、学部の学生自治会がストライキを決行したということでした。理由は小生には直接関わり合いがなかったことで、忘却してしまいましたが、何よりも卒業試験のことで頭がいっぱいでした。

　図書館が開いていたので、参考書をテーブルで閲覧しながら、自宅で作成した予想試験問題の解答の追加や修正で時間を潰しました。翌日も学部内の全授業が休講で変わらず、ゼミのメンバーを見つけて、哲学関連の科目の試験対策を聞きましたが、教科書を一生懸命に読むしか方法がなさそうでした。

　カリキュラムをうまく詰め込んでいたので、大学には週３日行けばよかったのですが、大学に行かない日は、最寄りの図書館に行って試験対策の資料作成をしていました。そんな日々が続き、いよいよ試験予定日の１週間前になりました。

　例年ならば最終の授業で、試験のヒントを教えてくれたり、中には試験問題を教えてくれる先生もいたので、ふだん出席しない学生も出てきて、出席率が上がるのですが、相変わらず休講のままでした。

　いつのタイミングだったか忘れましたが、突然、「定期試験の中止」が学部の職員から発表がありました。小生はその場にいたため、周囲にいた人たちといっしょになって「万歳！万歳！万歳！」と万歳三唱をしていました。何だかこの時の光景が、昨日のことのように今も思い出され、小生にとって、今までの人生で一番嬉しかったことなのかなと思います。

　これでもう卒業が決まったのかなと思っていたら、そうは問屋が卸してくれませんでした。「レポート提出」ということになりました。それぞれの科目で課題が与えられ、指定期日までのレポート提出が試験の代用ということになりました。期限が１週間程度だったような記憶があります。

　７科目については、小生の予想問題に合致したため、作成しておいた解答が流用できました。ところが、例の哲学関連の科目が想定外の問題が出されました。もしも、試験に出されていたら、全くノーマークだったために単位を落とすところでした。

　参考文献を探す余裕もなく、教科書に書かれていることの８割程度丸写し状態のレポートになりました。下手に自分の言葉に置き換えると、意味が違ってしまうかもという恐れがありました。また、教科書に書かれていることを書いているので、「不可」を食らうことはないのかなという思いもありました。

　８科目のレポートをきちんと期日までに提出をし終わってから、成績発表まではしばらく日数があったので、彼女とのデートを楽しんでおりました。彼女を母の実家にも連れていき、家族に紹介しました。その時の彼女の手土産が外国産のマンゴーで、家族全員が生まれて初めて口にしました。みんなで「おいしい、おいしい」と言いながら食べたものでした。

　その４カ月後に、彼女とは遠距離恋愛になってしまうとは、その時は知る由もありませんでした。（つづく）

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