【No.】 473
【ストレッサー】 駐在事務所社長の悲劇
【内容】 退職した元部下の部長の告発状によって、駐在事務所社長が取締役会で解任されてしまう
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 3年間と口約束した張本人が辞めてしまい、帰国できるか心配だが、3年間経ったら次の社長と帰国時期について相談してみる
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】駐在事務所社長の退任は突然起こりました。犬猿の仲で退職したクシャおじさん部長の告発状によって、取締役会で解任されたという噂が風の便りで聞こえてきました。正式な話ではなく憶測も含まれますが、人事権を持つ取締役が自分に従う者は優遇し、逆らう者は左遷するといった行為が、外部から見ても明らかでした。被害者は多数出ておりました。
取締役(駐在事務所社長)は人事をおもちゃにしておりました。最大の被害者がクシャおじさん部長でした。小生の入社前からふたりの間にはいざこざがあったそうでした。部長が取締役の不正行為を社長に暴いたことで、取締役は子会社出向になりました。
その後、しばらくは部長が中心となって資材調達部はまとまっておりました。ところが、2年ぐらい経って取締役が元の鞘に収まる人事がありました。部長は、普通の会社では起こり得ないことが起こったと嘆いておりました。
そして、取締役のリベンジが始まりました。海外駐在事務所を設立して自ら社長を務め、現地の責任者としてクシャおじさん部長を追い出したというのが、誰の目から見ても明らかでした。現在の視点から見ると、人事権の乱用でした。
当時は、取締役の他にもパワハラ部長がいたり、常務取締役がいたり、問題だらけの上司たちがどうして集まってしまったのか不思議でした。社内でのお互いの足の引っ張り合いが、会社の業績にも悪影響が出ておりました。
それまでは家庭向け製品がうなぎ上りに売上を伸ばしておりましたが、陰りが出始めておりました。一方、法人向け製品は堅調に売上を伸ばしていました。内紛を起こしている間に、社内が家庭向け製品グループと法人向け製品グループに分断されてしまいました。
資材購買部も巻き込まれて二つの組織に分かれてビルも別々になってしまいました。異国の地において、かつての同僚たちがバラバラになってしまったのは悲しい出来事でした。
さて、解任された社長とは、小生は3年間の海外駐在の口約束でしたが、張本人がいなくなってしまい、小生の運命がどうなるのか心配していました。もしかしたら、定年まで異国の地で働くことになるかもしれないと、最悪のパターンが頭の中をよぎっておりました。
品質管理課長が駐在国の永住ビザを取ろうかと言っておりました。年金制度もしっかりしており、日本とは違う自分のためにしか使えない貯蓄型の年金制度でした。
駐在事務所の後任社長には、取締役に昇格したばかりの生産管理部長が就きました。人当たりのいい人でしたが、考えに一貫性がなく風見鶏のような性格だと専らの噂でした。
海外駐在事務所は、前社長がクシャおじさん部長を追い出すのが目的だったので、元々必要なかったという考え方をする人もおりました。今後、駐在事務所がどうなるのかも次の社長次第で不透明でした。
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部長の告発状については下記ブログで記載しています。
No.433 ストレス対処法 海外駐在事務所の部長退職
yuyakekoyakeakatombo.hatenablog.com
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