【No.】 176
【ストレッサー】 女性専用トイレがない?
【内容】 東京23区内にある屋外公衆トイレの6割以上に女性専用トイレがないという報道に耳を疑ってしまう
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★
【対処法】 車椅子利用者のためのトイレは必要だが、女性の気持ちに寄り添った解決策がなかったのかなと残念だし、何とかならないの?
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】 一昨日の参議院本会議で、LGBTなど性的マイノリティーへの理解を増進するための法案の採決の前に、自民党の3議員が退席したというニュースを見ました。「男性が女性だと偽って女性用トイレに入るなど、悪用されるおそれがある」というのがその理由のようでした。確かに、この法案で全国的にLGBTへの理解が広がる可能性があります。しかし、そういうトイレで悪用される心配があるということは理解できました。
別件のトイレ繫がりですが、同日の夜にNHKの情報番組によると、東京23区内にある約4000箇所の屋外公衆トイレの6割以上に女性専用トイレがないということでした。女性専用トイレがバリアフリートイレに変わってしまい、男女兼用になっているようです。表面上は何の差別もないように見えます。
しかし、「男女共用トイレは盗撮などのおそれがあり使いづらい」という女性利用者の声が紹介されました。実例として、ねじ穴のように見える小型のカメラ、サニタリーボックスや芳香剤に小型カメラが巧妙に隠されているケースの紹介がありました。さらに、便座の裏に隠されている小型カメラも。
自治体側の言い分は「周辺状況を踏まえ男女問わず利用でき、ニーズが見込まれる共用トイレを配置した」ともっともらしいことを言っていましたが、女性利用者からは安心して使えないトイレだと不評の声の紹介がありました。男性利用者からも、男女共用トイレに入っていたら、痴漢の疑いみたいのをかけられてしまう不安があるという意見でした。
確かに、男性が出た後に、次に入った女性がトイレに隠しカメラを発見したら、その前に入っていた男性が疑われてしまう可能性もあるかもしれないと思いました。
都市公園の公衆トイレは原則、敷地面積の2%以内と法律で決められているようで、トイレを設置する際、男女共用のバリアフリートイレを優先的に配置するというのは理解はできます。
しかし、女性専用トイレをなくしてしまうという構想の中で、隠し撮り犯罪が起こりやすくなるという想定ができなかったのかなと残念に思いました。さらに、そういうトイレを利用する女性の気持ちに全く寄り添ってないと感じました。
「犯罪が起こってしまうのではないかという怖さはとてもあります。」という女性の声はとても切実に聞こえました。男性も女性も盗撮されて安心して使えないトイレ。これでは、誰のためのトイレなの?と思ってしまいました。何か変なことが起こっていますね?
少数派の意見の尊重も確かに必要ですが、多数派の意見を無視してしまうと、「木を見て森を見ず」という結果になってしまうのかな?と勝手にひとりごとを言っている自分がいました。
いつもお読みいただきありがとうございます。