ストレス解消法のブログ

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No.277 ストレス対処法 経営不振で希望退職に応募

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No.】 277

【ストレッサー】 経営不振で希望退職に応募

【内容】    会社の経営不振で大規模な希望退職の募集があり、そのまま会社にいても不安なので退職する

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★★

【対処法】  割増退職金(ほぼ年収額)が支払われ、再就職支援機関を紹介されて再就職までの支援を受けられるのでいいやと考える

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】 古巣に戻って半年もしないうちに大きなことが起こってしまいました。主力商品の売れ行きが芳しくないことが伝わってきて、散々な結果だったようです。そして、経営が悪化してしまい、従業員の1/3をリストラしなければならなくなり、大量の希望退職者の募集となりました。

 

 噂では、数千億円の不良在庫や不良債権があり、このままだと倒産する恐れがあるとのことでした。希望退職の条件としては、ボーナスの支給規程の約2倍の割り増し退職金、そして、就職までの面倒を見てくれる再就職支援の会社に通所などの内容でした。

 

 一方、起死回生を図った新製品の発表がありました。社員で内部事情の詳しい人たちは、コケるだろうと予測していました。赤字経営に、さらに火に油を注ぐような状況になるのは目に見えていました。会社が倒産する前に、割り増し退職金をいただいた方が得策かもと悩みました。

 

 小生の条件にあてはめると、退職金が年収手取り相当額が支給予定になりました。住宅ローンも年収4倍以上の残高を抱えており、喉から手が出そうになるくらいの金額でした。悩んだ挙句に退職を決断しました。

 

 20世紀末に約8年半在籍しましたが、人事異動が3回ありました。中途入社日の金曜日に挨拶した役員が、次の月曜日に出勤したらいなくなって驚きました。部長が追い出したようでしたが、約2年後にその役員が戻ってきて、今度は部長を追い出すという上層部同士で足の引っ張り合いをする会社でした。

 

 その後に着任した部長が、本当に個人的な理由によるパワハラの常習者でした。部下が3人も辞め、小生の証言によってその部長は解雇され、喧嘩両成敗?によって、小生は海外子会社に出向することになりました。

 

 海外駐在中は、日本と現地に給料が二重に支払われたので、日本の銀行残高が増え続けてくれたおかげで、帰国時には、結婚マンション購入というふたつの大きな出来事を経験することになりました。

 

 帰国してからは、子会社の改善提案で200件応募して社長表彰され、自分の知らなかった能力開発ができたような気がします。ジョハリの4つの窓の中で、自分も他人も知らない「未知の窓」をこじ開けてしまったようでした。結果に対して自分もビックリ、周囲の人たちもビックリの状況でした。そして、最後はやっと古巣に戻ることができました。

 

退職金をどうしようかなと使い道に悩んでいました。

 

 そのような8年半の出来事が走馬灯のようによみがえってきました。この会社で、社会人として一通りの知識と経験をつむことができて、今後、どんな仕事を任されようとも、何とか対応できるのではないかという思いでいっぱいになりました。あまりにもいろいろな人生経験をしてしまい、20年ぐらいの歳月が流れてしまったような気がしました。

 

 そして、出勤最終日に、小生を古巣に戻してくれた部長の私見だったとは思いますが、「辞めるのも地獄、残るのも地獄」と発言したのが、今でも覚えているくらい印象に残りました。(つづく)

 

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