ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.409 ストレス対処法 2千万円節約で四苦八苦

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No.】 409

【ストレッサー】 2千万円節約で四苦八苦

【内容】    部長からケーブルは航空便ではなく船便で経費節減という指示で、納期の3週間前倒し要請で大変なことになる

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★

【対処法】  部長の言うことはもっともであり、2千万円節約のためにうまく利用されてしまったが、それも仕事のうちと考える

【ストレッサー型】 5 ヘトヘト疲労困憊型

 

【解説】会社で生産している製品は、法人向製品と家庭向製品に分けられました。法人向製品については、短納期に対応するため国内の自社工場を持っておりました。家庭向製品は数量がたくさん売れるので、海外の中国と台湾にある会社に生産委託をしていました。

 

 家庭向製品の部品については、海外の現地工場で購入が難しい半導体や電気部品などは、資材調達部で購入してから、香港と台北に送っていました。生産計画通りに順調に進んでいる場合は、運賃の安い船便で送っていました。ところが、製品が思わぬ誤算で大ヒットしてしまうと、何とか一日も早く現地に送って生産してもらうために、航空便でドンドン送っていました。

 

 部材調達の納期がきちんと確保されていれば、特に問題はありませんでした。ところが、声の大きな部長が小生の担当しているケーブルの件で、クシャおじさんのように顔を上下につぶしたような表情で指示がありました。約500グラムもあるケーブルを1万本を航空便で送付すると、運賃が軽く120万円を上回ってしまうと指摘されました。

 

 ケーブルは銅のかたまりを送るようなもので、船便で送りたいので、納期を3週間前倒し交渉しなさいというものでした。確かに部長の言うことも一理あるし、よく気がつくなと感心しました。

 

 直近のケーブルの注文残が3カ月間で20万本もありました。全数船便で送ることができれば、2千万以上の経費節減になるというのでした。仕入先の元々の納期回答は納期通りということでした。それを全数3週間の前倒し納入の要請を仕入先にしました。

 

 回答を2日待って欲しいと言われましたが、2日待っても出てきませんでした。そこで、急遽、新潟の工場まで出張に行くことになりました。金曜日の夕刻だったので、座席指定が取れずに満席で、各駅停車の新幹線でも座れずに、仕入先の営業担当とふたりで缶ビールとおつまみを立ち飲みするような状況でした。

 

 その日は新潟市内のビジネスホテルに宿泊するだけで、翌日の土曜日に休日出勤していただいた工場に見学に行きました。ケーブルの生産ラインは、6席が作業工程ごとに楕円状に小さなテーブルが配置されており、6人でそれぞれ担当の作業を分担して行っていました。

 

 他の工場と合わせて、1日の生産数が3000本とのことで、しばらくは残業と休日出勤でフル稼働していただけるということでした。その精一杯生産していただいたという前提で、ケーブルの出荷予定日程を表で回答いただきました。

 

ケーブルはコンテナに入れられて船便で送ることになりました。

 

 早速、翌月曜日に、部材をまとめて海外に送る手配をしている生産管理部の担当者に、スケジュール表を渡して検討してもらいました。どの船便で何日に出港して何日に現地の港に到着するかを計算してもらいました。18万本は船便で問題なさそうでしたが、2万本は航空便で送ることになりそうだという回答でした。

 

 最初の注文時に船便で送るという前提で納期設定をしていたら、全く問題のない話でした。ところが、日にちが経ってからの変更要請だったので、満額回答にはなりませんでしたが、部長には報告して納得いただきました

 

 きっと部長のことだから、役員会で自分の手柄として、航空便を船便に変更して2千万円も経費削減に成功したと大きな声で報告している姿が頭に思い浮かびました。確かに、よくぞ気がついたという思いもありましたが、おかげで小生はいろいろと振り回されてしまいました。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。