【No.】 446
【ストレッサー】 海外駐在直後の退屈な休日
【内容】 就労ビザ取得のためにパスポートが手元になく、休日にはどこに出かけようかと悩んでしまう
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 ひとりで目抜き通りでの買い物を楽しんだり、食事はホテルのフードコートのなじみのお店でひとときを過ごしてみる
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】海外駐在になってからすぐに、就労ビザ取得のためにパスポートを提出したため、3週間程度国外には出られませんでした。母校から英文の卒業証明書を入手しておいたので、いっしょに提出になりました。その国は学歴社会だったみたいで、大卒の証明が管理者としてのビザで必要だったようでした。
それと、日本では憲法で権利として保証されている言論の自由がない国でした。特に政府への批判は厳禁で、国外退去処分になると聞きました。日本では、総理大臣への批判は日常茶飯事ですが、そういった自由がないというのは、刑務所でも入れられてしまったような気持ちになり、やるせなかったと思いました。
ビザがもらえるまでは、休日は退屈をしていました。日本からパソコンを持っていき、表計算ソフトで家計簿のデータ入力はいい暇つぶしになりました。地元の観光地を観に行くことも考えましたが、ひとりで行っても面白くないと気づき、専ら目抜き通りでの買い物を楽しんでいました。
休日は、一日中ホテルの部屋にいる訳にもいかず、ホテルのフロントに清掃時間を確認して、その時間帯の3時間程度は外出しました。シーツやタオルなどは新しいのと交換してもらった方がよかったので、そのようにしました。
目抜き通りには観光客向けのお店がたくさんあり、中には店員と価格交渉を楽しめるところもありました。その駆け引きが面白く、うまくいくと最初の値段から半値ぐらいまでなることもありました。小生はその半値になる金額を聞いて帰ろうとすると、背後から店員がさらに安い値段を言ってくることが多々ありました。結局、1/3ぐらいの値段で買えることもありました。これが値切り交渉のコツだと学んだものでした。
しばらく、ホテル住まいが続きましたが、一番気をつけていたのは、N社製のノートパソコンの存在でした。インストールしているソフトの数々を含めて総額で50万円もかかりました。ホテルの部屋から出る時は、ノートパソコンを必ずスーツケースの中に隠して外出するようにしておりました。万一、盗難でも遭ってしまったら、立ち直れないくらいのショックを受けてしまうだろうと思っておりました。
ホテルに住んでいる間は、食事には全く苦労はしませんでした。ホテルの4階が約20店舗からなるフードコートになっていました。夕食はいつもここで取っておりました。昼も会社に近いので同僚たちといっしょにここで昼食を取って会話が弾むこともありました。
そのフードコートでは、いろいろな料理が楽しめましたが、贔屓(ひいき)の店が4~5店に絞られていきました。1食あたり日本円で200円から400円程度で食事ができました。中でもインド人が経営するインドカレーのお店は気に入って、週に2回くらい食べることになりました。
バナナリーフに載ったインドカレー定食が300円程度で手頃でしたが、お腹の調子のいい時にしか食べれませんでした。味はけっこう美味しかったのですが、胃腸に負担がかかるようなスパイスが効いた辛さでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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