【No.】 393
【ストレッサー】 シンガポールでの詐欺賭博
【内容】 友人がシンガポールでイカサマ賭博に巻き込まれて、70万円を失ってしまう
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 日本で私的なギャンブルが禁止になっている理由は、イカサマのギャンブルから被害者を守るためだと異国の地で気づく
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】学生時代にアルバイトをしていた運送会社で、いっしょに働いていた家具担当のアルバイトの人とは、小生がブラック企業退職後に交流を再開しました。彼もまた、運送会社を辞めて有名企業の研究所に就職をしていました。彼が理系だったなんて初めて知りました。
彼とは学生時代にハワイとグアムに4人で行ったうちのひとりだったので、他のふたりとは音信不通になっていましたが、次の海外旅行はどこにしようかと模索していました。日本人に人気のあるシンガポールはどうかと検討を始めたら、マレーシアのペナン島にも行くパッケージツアー3泊5日を申し込むことにしました。
店舗が暇になる2月に有給休暇を取り、成田空港から出発することになりました。深夜便だったので、早朝にシンガポールに到着しましたが、ほとんど睡眠時間が取れませんでした。真冬の日本から真夏のシンガポールへの移動だったので、少々疲れ気味でした。
荷物は一旦宿泊予定のホテルフロントで預かってもらい、現地ガイドとともにマイクロバスに乗って観光ツアーが夕方まで続きました。観光の見どころを回るとともに、レストランで食事がつき、土産物店や免税店に何軒か連れていかれました。そこでの買い物は、旅行会社に一定のバックマージンが渡るという噂があったので、ほとんど買わずに見るだけにしました。
シンガポールに1泊した翌日は、ほとんどの荷物をホテルに預け、1日分の着替えを持ってチャンギ国際空港に向かいました。そして、マレーシアのペナン島でのマイクロバスでの観光ツアーがありました。
夕方から自由時間だったので、ホテルの近くにあるパン屋さんで、パンとコーヒーを注文しました。もしかしたら、ここでの食事が原因だったのかもしれません。
翌日はまた、シンガポールに戻り、午後は自由時間だったのでオーチャードロードを散策することになりました。4時頃だったと記憶していますが、現地の若い女性ふたりからカタコトの日本語で声をかけられました。小生は腹痛がしたので、ホテルに戻らせてもらいました。彼はふたりの女性の誘いに乗ってノコノコとついていってしまったのでした。
それから3時間ぐらいが経過したと思いましたが、彼が蒼ざめた表情でホテルに戻ってきました。ギャンブルに誘われて70万円の金(きん)を買わされて、取られてしまったとのことでした。話を詳細に聞くと、トランプによるイカサマギャンブルに引っかかってしまったようでした。
ギャンブルには3人が参加していたようで、他のふたりは親分とカモの男性でした。最初は彼と親分が組んで、勝負に勝ち続けてカモの男性からお金を巻き上げていたそうです。そして、大勝負をしようということになって、近くにある貴金属店で70万円分の金をクレジットカードで購入させられたということでした。そして、勝負に負けてしまったということでした。
彼の話を聞いていると、街で誘ったふたりの女性と、親分とカモの男性は、最初からグルだったことに気づきました。車の中では途中から目隠しをされたとのことでした。小生がいっしょにいたら、その時点で怪しいと判断して、車から降ろしてもらったと思いました。
私的なギャンブルが犯罪になるかもしれない国で、犯行の場所と相手がわからないので、警察に届けることも出来ずに、翌日には帰国の途につきました。小生はお腹を下してしまい、飛行機の中では1時間置きにトイレに行く羽目になりました。シンガポール旅行の後半は、ふたりにとってほろ苦い思い出になってしまいました。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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