【No.】 73
【ストレッサー】 ひとりで解決できない悩み
【内容】 ひとりでいろいろと悩んでしまい、何の解決策も見いだせないまま、ふと孤独な自分が嫌になってくる
【分類】 B 人間関係
【効果】 ★★★★
【対処法】 「人脈マップ」を作成して、自分はひとりぼっちではないと気づき、その中の誰が適切か考えて悩みを相談してみる
【ストレッサー型】 2 オドオド自信喪失型
【解説】 人脈マップについて
ひとりで解決できない悩みはいろいろとあると思いますが、そんな時は気軽に相談できる相手がいるといいですね。いざという時に、誰に相談したらいいのか、すぐに見つけられるように見える化しておいた方がいいかもしれません。人と人はお互いに影響を受けながら生きています。自分が取り巻く人たちとどのようにつき合い関わっていくかを、主体的に考えて行動することが、自分の成長につながっていくと考えることもできます。
まずは、自分を取り巻く人たちをランダムに書き出してみます。そして、それぞれの人たちをグループ分けしていきます。ご紹介するのは小生オリジナルの「人脈マップ」です。横軸は「会話頻度」という指標で左側が弱くて右側が強く、縦軸は「親密度」という指標で下側が弱くて上側が強いというように並べてあります。あくまでも小生の基準で例として見ていただければ幸いです。昨日の趣味・嗜好マップの流用ですが、これはあくまでもイメージであって、実際には氏名、電話番号、e-mailアドレス等の連絡先を記入した方が実用的です。
第1象限 家族・親族:概ね4親等以内の親族(いとこは4親等)
第2象限 友人たち:元学友、元職場の人、近隣の人、NETだけつながっている人など
第3象限 社会資源:かかりつけ医師、役所の職員、労働相談など
第4象限 職場の人たち:同じ部署の人、隣接部署の人、他事業所の人たちなど
「職場の人たち」については、求職中で医療機関のリワークやデイケアを受けている人、あるいは、職業訓練校や福祉事業所等に通所しているならば、そちらに所属するスタッフとメンバーに置き換えて考えるといいかもしれません。
【参考】 社会資源について
社会資源とは、人がニーズを満たしたり、問題解決するために活用される各種の制度・施設・情報などの総称です。うまく活用することで、安心して自分らしい安定した生活ができるようになります。
例えば、心身の具合が悪くなった時は医者に行くとか、生活費が足りなくなったり、保険料が払えなくなったら役所の窓口が対応してくれます。仕事をして会社内でパワハラ等の被害を受けて会社には相談しにくい時は、無料の労働相談窓口が各自治体にあります。失業中で求職をしている時はハローワークがあります。
ピアサポートというのは、仲間同士の支え合いのことです。子育てをしている親同士、ガンを克服しようとする患者同士、同じ障害を持つ者同士などがよく知られていますが、そこには上下関係はなく参加者は全員対等な関係です。お互いにボランティアでありますが、いろいろと意見交換することにより自身の貢献感が満たされて、自分らしく生きる希望が見つかるとともに、他の人たちとよい人間関係が築けるというメリットがあります。