【No.】 59
【ストレッサー】 拡大解釈
【内容】 自分の短所や失敗体験など都合の悪いことは大きく反応している自分がいて悩んでいる
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 物事をありのままに見ていない自分に気づくことが大切だと考えてみて、自分の長所にも目を向けてみる
【ストレッサー型】 2 オドオド自信喪失型
【解説】 拡大解釈とは、自分の短所や失敗体験などのマイナス面を必要以上に大きく捉えてしまう認知の歪みです。自分には厳しく小さなミスも許せないのに、同じような小さなミスをした他人には寛容で励ましたりするので、他人からは優しい人に見られることもあります。
拡大解釈の例としては、結婚していた人が相手とのコミュニケーション不足で離婚に至ってしまったことで、「自分は結婚に失敗したことで、もう結婚する資格がない!!」と大袈裟に思ってしまうようなことがあります。
このような拡大解釈での適応思考を導くには、原因究明とその解決方法の視点や、自分ではなく客観的な立場での視点、あるいは、過去の自分や未来の自分からの現在の自分への視点で見つめなおしてみることが有効かもしれません。
この例では、「確かに今回は失敗をしてしまったが、だからといって自分が結婚に向いていないとは言えない。失敗してもそこから何かを得て、少しずつ相手とのコミュニケーション能力をレベルアップしていけばいいと思い、チャレンジをしてみよう。」という風に考えるのがいいかもしれません。
【備考】
ストレッサーとは、ストレスの原因となるさまざまな刺激のことです。外界からの刺激に対する反応をストレスといいます。ストレスが大き過ぎると、メンタルヘルスに影響が出て体調不良になることがあります。そこで、ストレスを緩和するにはストレッサーの把握が必要となります。ストレッサーには次の3種類があるとされています。
①物理的ストレッサー...温度、湿度、音、光、混雑などの環境刺激で、これらが適切な環境でない場合、人にとってストレスの原因となり、健康被害が出ることになります。
②化学的ストレッサー...空気環境や薬品などの環境刺激で、例えば、人が目の前で煙草を吸っていると、非喫煙者にとって大きなストレスの原因になります。
③心理・社会的ストレッサー...人間関係や仕事や日常生活における問題などで発生する刺激で、時間や課題に追われて焦りや抑うつ、あるいは不安や緊張、怒りなどを感じるようなこともあります。
本ブログでは、気分や感情を主体にした下記分類を採用しています。同じストレッサー型であれば、他のケースで流用できるストレス解消法がある可能性があります。(中には分類に迷うものもありますが、小生の主観で分類しました。 (-_-;))
ストレッサー型
1 イライラ自己過信型...イライラ、怒りなど
2 オドオド自信喪失型...落ち込み、抑うつなど
3 クヨクヨ過去悔恨型...クヨクヨ、後悔、罪悪感など
4 モンモン未来不安型...不安、緊張など
6 ムカムカ関係誤解型...ムカつき、恐怖、孤独感、疎外感など
7 生理現象等その他
ストレス反応とは、強いストレッサーや、長時間ストレッサーの刺激を受けた場合に生じる生体反応のことを言います。ストレス反応としての症状は個人差があり、同じストレッサーにあっても、全ての人が同じ症状や反応を示すという訳ではありません。ストレス反応も3種類に分けられます。
②行動的反応...怒鳴る、けんか、号泣など
③身体的反応...睡眠障害、発熱、腹痛、頭痛、疲労感、食欲不振など
当ブログでは下記のような分類をしています。
A 環境...物理的&化学的ストレッサー起因のストレス解消法
B 人間関係...心理・社会的ストレッサー起因のストレス解消法
C 恋愛...心理・社会的ストレッサー起因のストレス解消法
D 仕事...心理・社会的ストレッサー起因のストレス解消法
E 身近な出来事...心理・社会的ストレッサー起因のストレス解消法
F 生活リズム...心理・社会的ストレッサー起因のストレス解消法
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