ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.173 ストレス対処法 先読みは錯誤の選択肢?

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No.】 173

【ストレッサー】 先読みは錯誤の選択肢?

【内容】    未来のことをアレコレ考えていて、絶望的な結論が出てしまって落ち込む

【分類】    E 身近な出来事

【効果】   ★★★

【対処法】  根拠のない先読みの結論については、信憑性に乏しく当たることもあるが外れることもあると思うようにする

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】 先読みとは、結論の飛躍の一種で、十分な根拠もなくこれから起こることの予想をして苦しむ認知の歪みです。現実的で具体的で十分な根拠となるものが存在しないにも関わらず、自分には未来の出来事が分かるような思考をしてしまう錯誤のことです。(日常会話でよく使う「先読み」とはニュアンスが異なります)

 

 例えば、「自分は早死にする」とか、「自分は天涯孤独な人生を送る」と自分の未来を予測している人は、その結論に科学的な根拠はありませんし、他の選択肢の可能性を全く無視しています。絶望的で悲観的な結論を飛躍して出してしまう先読みは、聞いていても驚いてしまいます。

 

 そんな時に、「そんなことないですよ」と慰めてみても全く効果はありません。「両親が早死にしたので、自分も同じ病気で死ぬことになる」と遺伝的な根拠を今度は持ち出してきます。「昔は助からなかった病気も、今は医学の進歩で治療すれば治る病気も増えていますよ」と言ったところで、その人は聞く耳を持ってくれませんでした。

 

 自分の未来の事をいろいろと推察することは必要なことではありますが、安易に結論を出すのではなく、その結論として考える根拠と現実とのギャップがないかよく考えた方がよさそうです。自分が「根拠」と思っていることは、数ある可能性のうちのひとつに過ぎないのだということに気づくことが大切です。

 

 そして、人は誰も未来を知ることはできません。人生には絶対はないということです。占い師があれこれ予言しても、「当たるも八卦当たらぬも八卦」ということわざがあります。

 

 占いは当たることもあるけど、当たらないこともあり、信用をするのもほどほどにしておきなさいという意味です。誰が未来を予測しても、占い師とたいして差はないと思った方がよさそうです。

 

当たるも八卦当たらぬも八卦

いつもお読みいただきありがとうございます。