【No.】 261
【ストレッサー】 正論ばかり振りかざす人
【内容】 職場で正論ばかり言う人がおり、ロジハラの被害に周囲の人たちは非常に困惑してしまう
【分類】 B 人間関係
【効果】 ★★★
【対処法】 大変困っている旨を本人に直接正論を止めてもらうように伝え、ダメならば距離を取るか、上司に相談してみる
【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型
【解説】 今から2年くらい前にいた職場での話です。社内の雰囲気があまりよくなく、問題のある職場でした。一言で言うと、ハラスメントに満ちていました。何人か、正論ばかり言う人がおり、周囲の人たちは困惑していました。今改めて振り返ると、ロジハラがあったと思います。
ロジハラとはロジカルハラスメントの略語で、相手に強く正論を言い放ち、ミスなどを鋭く指摘して追い詰める行為を指します。相手が心理的に圧迫されると、仕事に支障が生じやすいため、ハラスメントの一種とされています。正論を振りかざしても相手が納得しないどころか、ハラスメントになりうることを認識しておく必要があると思いました。
ロジハラをする人の特徴として下記の4点があてはまっているように思えました。
❶自分の意見はいつも正しいと思い込んでいる
👉ロジカルに話すことが相手のためになると信じ込んでしまっています。
❷相手より常に優位に立ちたいと考えている
👉相手を論破することによるマウント癖があるのかもしれません。
❸相手は自分より下と決めつけている
👉人間関係の優位性を背景に、自分のコンプレックスを解消しようとしているように見えます。
❹相手の気持ちには共感できない
👉相手の置かれている立場や状況や感情に配慮して、相手のことを思いやったり、想像したりする能力がないように見えます。
ロジハラの影響
❶個人に対する影響
👉正論のため反論できず、真面目な人ほど「自分はダメな人間だ」と自分を責めて、メンタル不調に陥ります。最悪の場合、精神疾患になって休職や離職に追い込まれる恐れがあります。
❷グループに対する影響
👉正論には反論できないので、グループ内の雰囲気が悪くなり、自由に意見交換ができなくなります。その結果、仕事のパフォーマンスが低下し、生産性が下がります。
ロジハラする人への対処法
❶相手の意見を認めてあげる
程度の軽いロジハラであれば、大人になって受け流すことにして、好意的に反応して納得しているふりをします。
❷本人に直接伝える
正論ばかり言っていると、相手は反論できずに追いつめられてしまうので、よくないことですよと伝えます。ロジハラと言うと、相手も傷つけてしまうので遠回しな言い方がよろしいかもしれません。
❸ロジハラをする人と距離を取る
自分を尊重して理解してくれない人ならば、無理に仲良くする必要はなく、会話は必要最小限に抑えて距離を置きます。
❹ロジハラをする人の上司に相談する
本人に直接言っても、効果がない場合は上司に相談する手があります。多少勇気が必要かもしれませんが、正論を突きつけられて逃げ場がなくって精神的に追い込まれてしまっている状況を説明します。ロジハラとは断定せずに、「正論ばかり言われている環境下では、自分の能力が発揮できない」と角が立たないように話をした方がいいかもしれません。
2年前にいたその職場では、小生は何かハラスメントのようなことが起こっているという認識はありましたが、ロジハラという言葉を当時はまだ知りませんでした。その職場の上司たちも知らなかったと思います。
ロジハラ以外にも、パワハラ、モラハラ、セクハラが蔓延して、ジェンダー差別や障害者差別がありました。今から約1年ちょっと前に小生はその職場から去る決断をしたのでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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