【No.】 302
【ストレッサー】 価値がなかなか決まらない
【内容】 心の中で大切にしているものや、自分にとって最も重要なことを価値にすると言われても、決められないでいる
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★★★
【対処法】 若い頃から行動指針で気に入っている言葉があり、厳密には価値ではないかもしれないが、その言葉を活かして価値を決める
【ストレッサー型】 2 オドオド自信喪失型
【解説】 心の中で大切にしているものや、自分にとって最も重要なこと、あるいは、どのような人生を望んでいるのかを考えて価値を決定します。とは言っても、価値の設定には非常に悩みました。
下記の4つの分野において、価値を決定するにあたってヒントになりそうな項目を3~4個選び、その項目に当てはまる価値を例として考えてみました。このようにしてみると、いろいろな価値が浮かんでくるものです。
1.人間関係
👉コントロールできるのは唯一自分の行動のみ
❶相手との関係性を築くやり方
👉人とは心を通い合って接したい価値
❷相手とのふるまい方や接し方
👉家族愛に満ちた価値
❸自分の個性・能力の持ち込み方
👉相手の顔色を見ながら気持ちを察して対応する価値
2.仕事
❶会社で発揮したい能力や特性
👉全力で仕事に取り組む姿勢という価値
❷上司や同僚とのつき合い方
👉同僚たちとのチームワークを育む価値
❸人間関係の築き方
👉同僚の助けになりたい価値
❹自己啓発で磨くスキル
👉コミュニケーション能力を高めていく価値
3.余暇
❶趣味やスポーツとの関わり方
👉自分の趣味に没頭する価値
❷緊張をほぐしたり、リラックスする方法
👉いつも大自然と繋がっていたいという価値
❸グループへの参加
👉スポーツのチームに参加して、連帯感を味わって楽しみたいという価値
4.個人の成長・健康
❶始めたい活動内容
👉過去を振り返って自己分析をして自己理解する価値
❷参加したいグループ
👉同じ病で悩む人たちの自助グループに参加してピアサポートをする価値
❸ライフスタイルを変える
👉時間があればエレベーターやエスカレーターをやめて、歩くことを心がける価値
ドイツの哲学者フリードリヒ・ニーチェの言葉に、「生きる意味を見出した者はたいていのことは耐えられる」(訳者によって日本語訳が異なります)とあります。価値を決めておけば、その価値に沿って行動することで、人生の目的と意味、そして、情熱をもたらしてくれると言われています。
そんなことを聞いてしまうと、一刻も早く価値を決定しなければいけないという焦りも出てきました。一方、ACTを知る前から、ある言葉を気に入って、人生の行動指針にしていたものがありました。「おもしろおかしく楽しく生きていきたい」というのを20代の頃から周囲の人たちに言っておりました。結局、下記の4つに決まりました。
❶人間関係:人とは心を通い合って接したい価値
❷仕事:楽しく仕事をする価値
❸余暇:面白く好奇心を持って過ごす価値
❹個人の成長・健康:おかしく笑いながら健康を維持する価値
それを活かして、仕事と余暇と個人の成長と健康に取り入れてみました。ところが、「自信を持ちたい」とか「幸福になりたい」というような感情は価値にならないということを知りました。
とは言え、やはり、「面白い」と「おかしい」と「楽しい」という言葉を大切にしたいという思いが強く、長年使い続けていた言葉なので価値に取り入れることにしました。そんな訳で、いつも価値と繫がって、価値に沿って目標を立てて行動することを心がけています。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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