【No.】 262
【ストレッサー】 ブラック企業退職後の地獄
【内容】 ブラック企業退職でパワハラの被害から逃げることができたが、失業保険と国民健康保険の地獄を見てしまう
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★
【対処法】 職業訓練校に通うことで失業手当を2倍にすることができたが、国民健康保険の月額支払額は我慢するしかない
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】 今から10年くらい前にいた会社では、社長による社員へのパワハラがひどく、給料の遅延が頻繁に起こるブラック企業でした。そちらの会社には2年半も辛抱をして働いていましたが、次々と社員が辞めていく中、小生も見切りをつけることにしました。
パワハラを受けなくなったことと引き換えに、2つの地獄が待っていました。第1の地獄は失業保険でした。自己都合退職扱いだったので、約3カ月の待機期間が課せられ、支給日数もたったの90日間でした。これでは、失業するには当面の生活費を貯金しておきなさいと言われているような気がしました。
このままでは、ゆくゆくは生活に困ることになるのと、そんな短期間で次の就職先を探すのは困難と考えて、職業訓練を受けることにしました。善は急げと、ハローワークで何か所かのパンフレットを入手して6カ月コースのところに応募して、知能検査みたいな試験と面接試験を経て合格しました。
職業訓練校に通っている間は、失業手当が支給されるので、約3カ月の待機期間は通所することで解除されます。小生の場合、元々3カ月(90日)の支給日数が、6カ月の職業訓練を受けることによって約2倍の支給日数に増やすことができました。
第2の地獄は国民健康保険です。前年の所得等によって毎月の保険料が決まり、かなり高額になります。失業手当が出るにしてもかなりの負担額になります。その時は、月額保険料がいくらだったか忘れてしまいましたが、5万円前後ではなかったかと思います。訓練期間を2カ月くらい残して就職できたので、20万円くらいの負担でその時は済みました。
若い頃は、結構働いていたので、20年くらい前に失業した時は、国民健康保険の月額保険料が7万円を超えていたこともありました。役所の窓口に行って、「失業しているのでこんな金額払えない」と泣きついた記憶が蘇ってきました。月々1万円支払うという誓約書みたいな書式に署名したような記憶があり、毎月1万円ずつきちんと支払いました。
小生の心の中では、7万円の月額保険料を1万円に負けてもらったという認識がありました。ところが、就職が決まって国民健康保険を脱退するや否や、残額50万円ほどの一括請求がありました。
これには驚いて、役所の窓口にどういうことですかと質問したのですが、小生の預貯金の状況を調べられていました。銀行残高が60万円くらいあるのがわかっているので、その中から支払ってくださいと言われてしまいました。
ずっと失業中でいたために、過去にいた会社の退職金の60万円は、万一のための貯金として持っていたものでした。役所には「血も涙もない」と思いながら、国民健康保険料50万円を渋々一括支払をしました。
余談ですが、その時年金の方は国民年金の全額免除の申請をしましたが、半額免除しか認められず半額を支払うことになりました。来年の5月から10年の時効を迎えることがわかったので、半額免除された年金を近々支払うことにしました。
いつもお読みいただきありがとうございます。
|