ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.275 ストレス対処法 しらけた改善提案制度

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No.】 275

【ストレッサー】 しらけた改善提案制度

【内容】    改善提案の会社目標をひとりで達成してしまい、社長表彰を受賞するが、何だかむなしく感じてしまう

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★

【対処法】  賞金総額の30万円は助かったし、このようなアイデアを生み出す経験は後々役に立つかもしれないと考えてみる

【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型

 

【解説】 国内での勤務先は、またもや子会社出向で物流を専門に扱う会社でした。海外駐在事務所の日本人メンバー3人がいっしょの勤務先になりました。英語の達者な直属の上司だった部長は、やはり実務が全然わかっていないと現地スタッフに舐められてしまったので、一足先に帰国して営業課長に降格されていました。その後、風の便りで退職したという話を聞きました。

 

 駐在事務所では管理部長が兼務で小生の上司になりましたが、今回も直属の上司になりました。補修用サービス部品の倉庫管理の仕事が小生の主な仕事になり、海外でしていた仕事と比較すると、本業ではなく退屈で暇な日々を送ることになりました

 

 会社の事業計画の中で、改善提案制度で年間150件という目標がありました。日頃の業務内容について疑問を持ち、こういうことをしたら仕事の効率がよくなりますよというようなアイデアを会社に提案する制度で、実現すれば業務の改善などにつながるものです。所定の書式に記入して応募すると、金賞3000円、銀賞2000円、銅賞1000円、佳作500円、それと却下0円と5段階で審査されました。

 

 常務や部長から直接小生に、ぜひとも協力してくれるようにと依頼され、小生も1日1提案を心がけますと返事をしました。約束通り、勤務の日は毎日改善提案書に記載して提出しました。中には却下されたものもありましたが、1年間で小生ひとりで200件を提出して会社の目標を達成してしまいました。

 

 ちなみに2番目に多く提案した人は5件でした。管理課長からは、「これは他の人には真似できませんよ。」とお褒めの言葉をいただきました。賞金総額は30万円もいただき、200枚の表彰状が壁に全部貼られて記念写真を撮影されました。

 

 何だか小生のための個人的な制度になってしまったような気がして、しらけてしまいました。社長も目標達成で大喜びしていましたが、何だか小生はむなしくなってしまいました他の人たちの改善提案総数は10件ほどでした。

 

 現在書いているブログである「ストレス解消法」が、当初、デジャブのような気がしましたが、この改善提案制度が原点になっていることに気づきました。

 

 ストレスを感じてネガティブな思考や気分になっている時に、その改善提案をしているのと同じようにストレス解消法を提案していることに気づきました。それゆえに、毎日1個ずつ新たなストレス解消法が頭の中に浮かんで来るのかなと思いました。

 

社長表彰を受けましたが、気分はしらけてむなしさが残りました。

 

 マンションの方は、住宅金融公庫と市の運営する公社の2箇所からの融資の審査が通りました奨学金の返済もまだ残っておりましたが、25年ローンが新たに追加されることになりました。当時は年収の5倍が不動産取得の目安と言われていましたが、借金額はギリギリセーフと言ったところでした。返済額が月々約12万円、年2回のボーナス月は約3倍の金額になりました。

 

 いよいよマンションが完成して、妻と一緒に内覧会に参加しました。部屋の様子を気に入って妻の喜ぶ姿を見ていたら、何だか幸せな気分になりました。賃貸マンションの方は、1カ月前に退去の告知ということで伝えました。新居の鍵を渡されて、それから1カ月間は土日の休日は、手で運べる荷物は思い出の大きなスーツケースに入れてハンドキャリをしました。

 

 幸い、小生と妻も定期券で途中下車が可能だったので、交通費がかかりませんでした。小生だけでも30往復ぐらいした記憶があります。そのかいもあって、どうしても運べない家具が2トン車に収まり、近所の運送会社に頼んだら運送費が3万円以内の料金でした。

 

 妻とはふたりきりの生活ですが、喧嘩をたくさんしても、おもしろおかしく楽しく過ごすことができ、父のことは全く忘れていました。少年時代の極貧生活、大学の授業料が払えず貧しかった生活が、海外駐在で大きく人生が変わったことを実感しました。

 

 当初は海外駐在の辞令が出た時に、そのまま辞めてしまおうと思いましたが、踏みとどまった自分を褒めてあげたいと思いました。また、子どもの頃から抱いていた大きな夢をいくつか実現することができました。

 

 最近、その原因が解明できました。小生の無意識の中で、「子どもの頃からの夢」という価値に沿って行動していました。価値に沿って行動することで目標を達成しやすくなります認知行動療法ACT(アクト)の手法の中に、「価値に沿って行動する」というのがあります。このメカニズムについては後日記載したいと考えております。(つづく)

 

いつもお読みいただきありがとうございます。