【No.】 308
【ストレッサー】 不思議な泥棒事件の思い出
【内容】 若い頃に自分のチョンボで自宅に泥棒に入られた、心の傷に残っている事件を突然思い出して後悔する
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★
【対処法】 事件を思い出すたびに「起こってしまった過去のことは仕方ない。前を向いて生きていこう」とつぶやいてみる
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】 大学を卒業して最初に就職した会社で、いきなり地方都市に配属されることになりました。しかも、いきなり子会社出向で片道切符のような状況でした。子会社で募集をしても人が集まらないので、親会社の名前で大量に人を採用して、子会社に出向させるという手口が当時では普通に行われていました。現在では違法ということで禁止されています。
配属されたのは営業所で、車でお客様のところを回る必要があることから、運転免許を取らされました。7月から週1日、仕事が終わってから自動車学校の送迎バスに乗って、2時間程度の夜間教習がありました。そして、11月に免許取得しました。一方、自動車学校に行かない時は、夜11時過ぎまで連日の残業でした。残業時間が月100時間を軽く超えてしかも無賃金でした(営業手当が基本給の25%支払われていました)。
当初は、会社の寮にいたのですが、二人部屋で相方と帰りの時間が合わず、11時過ぎに寮に帰ってすぐに食事をして睡眠に入る状況で慌ただしい毎日でした。ひとりでのんびりしたいということで、会社から徒歩20分ぐらいの場所にある1DKのアパートを借りて住むことになりました。
小生も迂闊だったのですが、部屋の鍵を面倒くさがって郵便箱の中に入れておりました。そして、ある日に泥棒に入られてしまいました。盗まれたのは、ハンディクリーナーが5個でした。他のものは無事で犯人の意図がわかりませんでした。
実を言うと、小生は百貨店とスーパーマーケットを担当するルートセールスをしており、ハンディクリーナーが5個というのは、担当している百貨店から返品を食らったものでした。そのまま返品を受けつけると、上司から叱責をされるため、とりあえずモノは自宅に置いておいて、言い訳を考えている最中に盗まれてしまいました。
早速、大家さんに相談したら警察官がやってきて指紋の採取などをしてくれました。盗まれたモノから、警察官より会社の同僚が犯人の可能性がありますが、心当たりありますかということを聞かれました。小生も心当たりが2~3人頭をよぎりましたが、迂闊なことは言えないので黙っていました。
後日、警察から連絡があり、前科者の指紋はなかったようなことを言われました。百貨店の責任者には事情を話して、35000円の弁償をその場で現金で支払いました。このことは会社には内密にしていただきました。
自業自得と言えるような出来事でしたが、「起こってしまったことは仕方ない。前を向いて生きていこう」とつぶやいている自分がいたことを思い出しました。
もちろん、鍵は郵便箱に入れるのはやめて、キーホルダーをつけてバッグの中に入れることにしました。ところが、今から15年ほど前に、電車の網棚にバッグを置いて居眠りをしていたら置引きに盗まれてしまいました。鍵と錠前を替えて、今はズボンのポケットにチェーンでつないで鍵を入れております。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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