【No.】 334
【ストレッサー】 会社の出戻りに対する偏見
【内容】 学生アルバイトで送別会をしてくれた部署に出戻ることになったが、出戻りはしない方がいいと言われてしまう
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 その時は気づかなかったが、出戻りはいい印象を周囲の人には与えないことを知り、いいアドバイスだったとつくづく思う
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】 夏季のお中元の季節になると、仕事が繁忙期になり、大勢の学生アルバイトが入ってきました。小生は新人アルバイトの教育係に任命されました。酒好きな社員が何人かいて、仕事終了後にアルバイトを数名連れて、近所の立ち飲み酒屋に連れていかれました。
結構頻繁に誘われて、社員たちの愚痴を聞くことも多かったような気がします。夏と冬の繁忙期の約1カ月間は休みがなくて、毎日出勤しなければならないと嘆いていました。体調を崩して休むと有給休暇が使えずに、欠勤扱いになってしまうとのことでした。
通常は毎週月曜日が定休日でしたが、繁忙期は月曜日も出勤でした。現在は明らかに違法だと思いますが、当時は、労働基準法すらきちんと守られていなかったような気がします。
お中元の時期が終わると、次々とアルバイトが辞めていきました。仕事の方も暇になってしまい、元々いた3人のアルバイトに百貨店配送課の課長より、3人で交替してひとりずつ勤務する形にしたいという提案がありました。
勤務日が週に2日になってしまうということで、もっと稼ぎたかった小生は即座に「辞めます!」と課長に言ってしまいました。周囲にいた社員たちの耳にも聞こえたようで、クスクス笑うのが聞こえてきました。
その日の勤務終了後に、小生の送別会を数名でしていただきました。「よくぞ言った」と褒めてくれる人もいれば、「寂しくなるね」と言ってくれる人もいました。
まだ、夏休み中だったので、アルバイトはたくさんありました。前年のように住み込みのアルバイトも検討しましたが、情報誌には辞めた会社の違う部署のアルバイト募集がありました。
テレビ局が関連するカタログ販売の倉庫作業の求人でした。早速、人事部に電話をして面接をしました。人事課長が出てきて、お互いに見慣れている顔だったので、即採用されました。
昼休みに食堂で、百貨店配送課の人たちに見つかってしまい、「何でお前ここにいるの?」と次々と聞かれてしまいました。新設されたカタログ配送課でアルバイトしている旨を伝えました。夏休み中は週に6日の勤務、大学の授業がある時は週3日の勤務にしていただきました。
カタログ販売の方は順調に売れていたようで、お客さんより注文が入ると、出庫指示書が出てきて、倉庫より在庫をピッキングして梱包して、送り状を貼りつけてカゴ台車に入れる作業でした。
お歳暮の時期に入った頃、百貨店配送課の課長より、「戻ってきてくれないか?」と声がかかりました。また、大勢のアルバイトが入ってくるので、小生を教育係にしたいようだったので承諾しました。
古巣に戻って、喜んでくれた人が多かったような気がしますが、仲良くしていた主任より、「学生アルバイトなら出戻りは問題ないかもしれないが、社会人になったら出戻りはしない方がいいよ」と教えてくれました。
その教えがずっと頭の中に残っていたかもしれませんが、小生は社会人になってからは一度辞めた会社にまた戻る「出戻り」の経験はありません。ただ、過去にいた会社で、「出戻り」の人が数名おりました。「出戻り」を嫌う人より、彼は「出戻り」だからと聞かされるので、知ってしまうことになりました。
どこの会社でも、「出戻り」とレッテルを貼って、悪口を言う人がいるもんだなと思いました。人それぞれ生き方があるので尊重しなければならないと考える一方、会社を辞める時は、先のことをしっかりと見据えて、未練の残らないようにして辞めなければいけないのかなと気がついた次第です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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