北陸地方の地震で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
【No.】 376
【ストレッサー】 お年玉を没収する父
【内容】 父の客がくれたお年玉にお礼を言わされて、客が帰った後に父に全額没収されて、信じられない気持ちになる
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 親としての最低な行為に対し、大人になってから仕返しをすることが頭に浮かんでくるので、いっしょには住めないと考える
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】正月になると、子どもたちの一番の楽しみはお年玉でしょうか? 小生が小学生の頃の話ですが、父はお年玉として100円玉1枚だけでした。当時としては、お年玉は最低でも1000円が相場だったと記憶していますが、母はお金の余裕がなく、お年玉はありませんでした。我が家だけだと、たった100円の悲劇的なお年玉の金額でした。
さらに、我が家では、お年玉の悲劇が続きました。父宛に来たお客さんが、小生と弟の姿を見てお年玉をくれました。お礼をきちんと言うのですが、お客さんが帰ると、もらったお年玉を父に全額没収されてしまいました。子どもには使わせる金は必要ないとつぶやいていました。いや、その金額以上にお金を子どもたちに使っていると言っていました。『こっちだって、生まれてきたくて生まれてきたんじゃないよ!』と思ったものです。
あまりのひどさに、母は親戚中にこの悪行を話していました。親としての最低な行為に、小生もその時の悔しさは一生忘れておりません。ちょうどその頃からでしょうか? 大人になったら、こんな父とはいっしょに住めないと思った最初の事件でした。父にはそういうことをされた子どもの気持ちが全くわからないようでした。
学校でも、同級生と話をした中では、子どもがもらったお年玉を没収する親などは、他にはいなかったような気がします。ひどい親がいたものだと、ただ嘆くしかありませんでした。担任の先生にも愚痴をこぼしていた記憶があります。
市内に父と一回り年の差のある叔父がいましたが、その分のお年玉も没収されていました。母には義弟にあたるのですが、子どもたちが悲しむので、お年玉をくれなくてもいいと断っておりました。叔父は母から詳細に話を聞いて、小生の目の前で父に忠告をしてくれましたが、父には聞く耳がなかったようでした。
父は7人兄弟の長男でしたが、そういう人格なので、市内に住んでいる叔父以外は、避けられていたようで、他の5人の弟妹たちとの親戚づきあいがほとんどありませんでした。祖父(実の父)からも疎まれていたみたいでした。
一方、母方の祖母と4人の叔父たちからもらうお年玉は総額で2万円くらいになりました。当初は、父はそれらも全額よこせと母に迫ったそうですが、母が身体を張って守ってくれたようでした。お年玉の使い道は、半分は欲しかったゲームや玩具など使い、残りは将来のために小生の名義で貯金していました。その貯金も大学生の時に全部使ってしまいました。
そんな父だったので、祖父が亡くなった時に、相続で弟妹間で骨肉の争いをするとは、その時は知る由もありませんでした。小生と5人の弟妹とはほとんど交流がありませんでした。結局、父の弟妹たちも同じ穴のムジナだったようでした。
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