【No.】 264
【ストレッサー】 母の年金を払わなかった父
【内容】 父は自分の年金保険料を支払っていたが、母の分は20年もほったらかしにしていたことを思い出す
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★
【対処法】 祖母が数百万円を肩代わりしてくれて、母の現在の年金生活が成り立っているので、本当にありがたいと感謝でいっぱいである
【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型
【解説】今月1日にコロナに感染したために、来週に予定していた母の住んでいる老人ホームへの訪問はあきらめることにしました。老人ホームの問診表には、過去1カ月に発熱があったか?という項目があり、それに該当してしまいました。既に先週木曜日からは会社に通勤しており、人に感染させることはないと思われますが、念のため控えることにしました。
今年は長期間の猛暑のため、老人ホームへの訪問はしていなかったので、約3カ月ぶりで母に会えると思っていたので非常に残念です。その代わり、弟と弟の婚約者と二人で訪問してもらい、後で状況を聞こうかなと考えています。
母の老人ホームの代金は、母の老齢年金の支給額を充てて、足らない分は兄弟で折半で負担しています。母の国民年金はほぼ満額が支給されておりますが、そうなった経緯の事を考えると、複雑な気分になってしまいます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
小生が18歳の時に、父から逃げるために家出をして、住み込みで全寮制のアルバイトをしました。その約1カ月後に、母と弟と犬も家出をして母の実家に住むことになりました。そして、母は叔父(母の2番目の実弟)の勤務している会社でパートで働くことになりました。高級チョコレート会社の倉庫係の仕事でした。
しばらくして、父が母の年金を20年も支払っていなかったことが判明しました。父は自営業で母は専業主婦でした。父は自分の年金は毎月支払っていたのですが、母の分は全くほったらかしでした。自営業で母を電話番にさせていたのですが、無報酬で年金の支払いもないなんて奴隷扱いだと当時非常に残念に思いました。
現在は、年金の支払いは約2年しか遡って支払うことができませんが、当時は、そういった制限がなかったようです。不憫に思った母方の祖母が、年金20年分の未納分を一括で支払ってくれました。現在の貨幣価値にすると約400万円になるかと思います。
母方の祖父は、大卒後公務員を定年(おそらく記憶の上では55歳)まで真面目に勤めて、69歳でこの世を去りましたが、遺族年金という形で祖母に支給されていました。当時としては恵まれた年金支給額だったと記憶しています。
子どもの頃は、父がケチで小遣いを全然くれなかったのですが、代わりに祖母から毎月数千円の小遣いをもらっておりました。ダメな父の尻拭いを母方の祖母が全部してくれて本当に感謝でいっぱいでした。
家出当時の母のパートの稼ぎは大した金額にはならず、祖母の年金と同居することになった叔父(母の3番目の弟)の稼ぎをあてにする居候のような状態でした。大学に進学が決まったと同時に、小生も母の実家に居候をすることになってしまいました。
ある日、母になんであんな男(父)と結婚したのかを訊いたことがありました。母の弟は全員父のことを嫌って結婚に反対したそうです。母は一言、「若気の至り」ということでした。今振り返ると、家族の誰も幸せになれなかった結婚だったのかなと思いました。
いつもお読みいただきありがとうございます。
|