ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.83 ストレス対処法 飛び込み営業の悪夢

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No.】 83

【ストレッサー】 飛び込み営業の悪夢

【内容】    若い時にOA機器の飛び込み営業で1台も売ることができずに、終日喫茶店にいる自分の姿を思い出して落ち込む

【分類】    D 仕事

【効果】   ★

【対処法】  その時は、飛び込み営業の仕事が自分には向いていないと決断して、他の部署に異動したのはよかったことだと思うようにする

【ストレッサー型】 2 オドオド自信喪失型

【解説】  若い時に突然、会社の辞令で「OA機器の営業」の部署に異動することになりました。自宅から片道2時間もかかる場所で通勤だけでも大変でした。一言で言うと、コピー機やFAX機やパソコンなどのOA機器の訪問販売でした。しかも、企業へのアポなしの飛び込み営業でした。いろいろと研修を受けたものの、話すら聞いてもらえず、ほとんどが門前払いの状況でした。しかも、徒歩で1日30社くらい回っても1台も売れない日々が続きました。

 

 そういう状況だったので、いつしか昼間は1台も売れない仲間たちで、喫茶店で過ごす時間が長くなり、ほとんど、飛び込み営業をしなくなっている自分がいました。自分には、飛び込み営業の「能力」がないし、自分には向いていない仕事だと決断して辞める覚悟で上司に相談しました。

 

 その後、別の部署に異動となりましたが、2年ぐらいで退職することになり、さらに2年後には会社が倒産してしまいました。このことが大きなトラウマとなって、体調が悪くなると悪夢を思い出してしまいます。

 

飛び込み営業は辛いなぁ!!

【補足】 原因帰属理論について


 課題達成において、成功と失敗の原因を考える時に、内的・外的統制と安定性から4つのスタイルがあるというワイナーの原因帰属理論があります。自分に起こった出来事の原因を求めて、次の課題達成のやる気につながる対策を考察していくことです。

 

統制・安定性

安定(あまり変わらない要因)

不安定(変わりやすい要因)

内的統制

能力(先天的・潜在的能力)

努力(頑張り次第の要因)

外的統制

難易度(課題の困難度)

(運の良し悪しは神のみぞ知る)

 

内的統制と外的統制


 内的統制(能力・努力に原因を求める)の傾向がある人は、能力が向上しやすく、学校の成績もよい傾向にありますが、過度に自分を責めて落ち込んでしまうと、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすことがあります。一方、外的統制(難易度・運に原因を求める)の傾向がある人は、やる気が出なかったりして能力を発揮できないこともあり、自分にあまり責任を求めないので楽天的なところもあります。

 

検定試験に失敗した人の原因別それぞれの自動思考


能力:自分には能力がなかった
努力:自分は勉強をしなかった
難易度:今回の試験は過去の問題よりも難しかった
:自分は運が悪かった

 

 原因帰属には人それぞれ認知のクセがあり、その後の動機づけと行動や気分に影響が出てきます。


成功した場合のその後の意欲


努力:嬉しくて誇りに思い意欲が出てくる
能力&③難易度:自信がついて次の課題も期待が高まって意欲的に行動する

 

失敗した場合のその後の意欲


能力:自分はダメな人間と思い、以降の意欲は失われる
努力:次はきっと頑張ればできると、成功への期待が高まる
:次こそは神社に行ってお祈りすれば、運が変わって成功すると期待できる

 

 小生の場合は、「能力」に原因を帰属する傾向がありました。面白い発見ができたと考えております。皆さんはいかがでしたか?