ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.170 ストレス対処法 過度な一般化は矯正困難?

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No.】 170

【ストレッサー】 過度な一般化は矯正困難?

【内容】    法則性を求める気持ちの先走りで経験や根拠が不十分なまま結論づけてしまい、後になってから後悔することがある

【分類】    B 人間関係

【効果】   ★★

【対処法】  事実を事実として捉え、悪い評価をしないことで、ネガティブな思考に陥るのを防ぐ習慣をつける

【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型

 

【解説】 過度な一般化」とは、法則性を求める気持ちの先走りで経験や根拠が不十分なまま、早まった一般化をして結論づけてしまう認知の歪み(考え方のクセです。認知の歪みの中で最も矯正が困難と言われています。なぜならば、一般化してしまった法則が本当かどうか本人が試すことが難しく、その認知の歪みをずっと持ち続けてしまうことになるからです。

 

 極端な例では、1度でも失敗したり、うまくいかなかったりすると、「何をやってもうまくいった試しがない。自分はダメな人間だ」と全ての物事にあてはめてしまうという思考パターンです。例としては、一度デートを申しこんで断られただけなのに、「いつも断られる結果になるに決まってる」というようなネガティブな感情と思考に囚われて、その人にもう二度と声をかけられなくなってしまうということがあります。

 

 たとえ、その出来事が例外的だったり、特別なものだったりする可能性には全く気づかないのです。人間関係でも、一度イヤだと思った相手の全部が嫌いになってしまうというようなことが起こります。そうなると、対人関係にも気づかぬうちに問題を抱えてしまうことになってしまいます。

 

 そもそも、何で小生に「過度の一般化」という認知の歪みが身についてしまったのだろうかと原因を考えたことがあります。つらい不遇な少年時代を送ったことで、父親の言動から法則性を見つけて一般化することで、父親からの不確実な行動に対する不安に対処して生きてきたからだと気がつきました。最悪の事態を考えることで暴力などの危険から身を守ったり、つらい経験を繰り返さないように自分自身を防御してきたからかもしれません。

 

 その時は、一度経験したことを法則として一般化した方が、物事に素早く対応でき、悩んだり考え込んだりする時間や労力を少なくすることができました。一般化して考えることの全てが悪いわけではありません。時にはうまくいくこともあり、良い方へ一般化することで良い結果を得られることもあります。

 

 要は、一般化することで自分にとって不利益になるような認知の歪みを対処すればよいということになります。小生が持っている「過度の一般化」かもしれないものとしては、❶❷❸の手順を踏んで、人間関係を極力避けることがあります。

 

❶思いやりのない人の行動を見ると警戒して観察するようになる


❷その思いやりのない人の行動を合計で5回目撃すると、人の気持ちがわからない人とみなす


❸人の気持ちがわからない人とは、心が通じ合える関係が望めないので距離を置く

 

 こういう手順で避けた人のその後の行動として、暴力をふるった男性、上司に対して頭ごなしに怒鳴りつけて辞めさせられた人、差別発言をした人、犯罪を犯して逮捕された人がいるので、そういう人たちに対しては当たっていたかもしれません。(5回どころか各人何十回も思いやりのない行為を見せつけられました)

 

 しかし、小生の「過度な一般化」によって人間関係を避けてしまった人で、その後に特に問題がなかった人も数多くいるのは事実であり、可能性を自分から捨ててしまったかもしれません。ある意味もったいないことをしたのかなと思っています。これは欠陥だらけの法則と言えるかもしれません。

 

「ミスはすべて悪いこと」という判断でマイナス思考になってしまいました。

 「過度な一般化」への対処法としては、事実を事実として捉え、悪い評価をしないことだと言われています。なぜならば、良いか悪いかという判断基準の段階で一般化しすぎることで生じる認知の歪みだからです。

 

 例えば、仕事でミスをおかして、「ミスはすべて悪いことである」と「過度な一般化」の判断してしまうことで、ネガティブ思考に陥ってしまうのです。そんな時に、「社外に出る前にミスを見つけて幸運だった」とポジティブ思考で考えたり、「人間はミスをおかす動物だ」と客観的な思考で考えられれば解決することかもしれません。

 

 このように考えるとマインドフルネスが最適だと思うのですが、実際にやってみようとするとなかなか難しいです。とりあえず、自分自身で「過度な一般化」をしていないか、時々チェックしてみるのがいいのかもしれません。

 

 今回はあまり見慣れない単語のオンパレードで、難解な内容になってしまったかもしれません。認知の歪みは誰でも多少の差はありますが持っています。あまりひどくなると精神的に疲弊してしまうので、注意しましょうということで紹介しています。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。