【No.】 171
【ストレッサー】 責任を負う自己関連づけ
【内容】 自分が所属する部署で何か良くないことが起きると、自分に責任がない場合でも、自分を責めてしまうのでつらい
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 会社は組織で動いているので、自分の責任と上司の責任をきちんと区別をする方法を考えてみる
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】 自己関連づけとは、何か身の回りで良くないことが起こった時に、自分ではどうしようもないことなのに、それをいつも自分の個人的責任として自分を責めてしまう認知の歪みです。
例えば、会社で年下の同僚が注意されたのを見て「自分がもっと気をつけてあげればよかった」と思うことや、何かトラブルが起きて目の前で同僚同士が口論を始めてしまったことが「自分のせいで大変なことになってしまった」と考えてしまいます。このように問題が生じた時、根拠や証拠がないのに「自分の責任だ」とか「自分のせいだ」と考えてしまうクセがあるのです。
何でこんなクセがついてしまったのかなと原因を考えると、小生の子どもの頃にありました。父親は自分が間違っていても決して認めずに、他人のせいや物もせいにする人でした。小学校では、小生は父親と同じことを同級生にしていたのだと思います。
ある日、担任の先生から「君は自分のミスを他人のせいにするんだね!! 人としてみっともないよ!!」というようなことを言われて、トラウマのようになってしまったようです。それ以降、何か身の回りでよくないことが起こると、「自分のせいでこんな結果になってしまった」と思うようになってしまいました。
確かに悪いことを見聞きするたびに全て責任を負うことは身が持たないのですが、「自己関連づけ」の背景には、自分の言動がすべての出来事に影響を与えているという非現実的な思い込みがあります。問題発生時に本当に全部自分の責任なのかを考え、情報収集をして事実をよく分析してみる必要があります。
具体的には、自分の責任と他人の責任をきちんと区別をする方法がいいかもしれません。会社は組織で動いているので、資料を作成して上司に提出をするような流れになると思います。資料を作成して上司に提出するまでは自分の責任、提出後の資料の評価は上司の責任というような考え方がいいと思います。
たとえ、その資料が上司の目を通して了解を得た後に、第三者から批判されたり、悪い評価を受けたとしても自分ひとりだけの責任ではありません。そう考えたら自然と、自己関連づけを矯正していくことができるかもしれません。
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