ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.238 ストレス対処法 18歳の8月19日の家出

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No.】 238

【ストレッサー】 18歳の8月19日の家出

【内容】    毎晩の父母の夫婦喧嘩にはうんざりし、この負の連鎖から抜け出そうとして家出したが、前途多難の幕開けとなる

【分類】    E 身近な出来事

【効果】   ★★★★★

【対処法】  経済的に自立しようとしたもので、浪人中で大学受験を目指して頑張っているんだよと自分のことを褒めてあげる

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】 高校が放任主義で受験指導を全然してくれませんでした。理系から急遽文系にシフトしたのですが、世の中そんなに甘くはなく大学受験に失敗をしてしまいました。高校卒業後は自宅でブラブラしていました。予備校の授業料を出してくれる人がおらず、途方に暮れていました。

 

 そんな時に、全寮制のアルバイトで予備校の授業料の前借ができて、働きながら予備校に通えるところを探して、事前にその会社を訪れて話を聞きました。これは千載一遇のチャンスと思いました。毎晩のように繰り広げられる父母の夫婦喧嘩にはいい加減うんざりしておりました。

 

 今風に言うと、この「親ガチャ」の環境から抜け出すために、小生は18歳の8月19日に家出して、この一連の負の連鎖から抜け出すことに成功しました。当時のこと思い出すと、冒険のようなチャレンジだったのですが、経済的に父母をあてにせずに自立しようとしたのでした。

 

 家出する前日には、段ボール箱と布団袋6個口で、大学受験に必要な教科書や参考書、衣類などを勤務先に送付しておきました。そして、家出当日の午後、父が外出したのを確認後、母に別れを告げて、約14年間住んだ暴君のような父が支配する家を出たのでした。心の中ではもう2度と帰ってくるまいという強い決意がありました。

 

 そこから徒歩15分くらいのところにあるバス停まで、弟と飼い犬がいっしょについてきて見送ってくれました。その飼い犬は元々野良犬だったのですが、あまりにも小生と弟と母に懐くので飼い犬にしました。父に対してはどういう訳か懐きませんでした。犬にも人間の心がわかるのかなと3人で笑いました。

 

 当時は、野良犬を保健所に連絡すると、間違いなく処分されてしまう時代でした。野良犬なので年齢はわかりませんが、歯の摩耗状態からお爺さんだよと犬好きな人は言っていました。栗毛のオス犬で体長は約80センチくらいの、ゴールデンレトリバーに少し似た雑種で耳が垂れていました。ふだんは人懐こくておとなしいのですが、犬を見るとウ~っと唸って吠えるので、喧嘩犬の血統があるのかなと思いました。

 

 小生の家出の約1カ月後、今度は母と弟と犬が家出をして、母の実家に住むようになったことを電話で聞きました。犬は近所の建築業の男性が、軽トラの荷台に縛って母の実家まで運んでくれたそうです。とうとう、父は自宅にひとりぼっちで住むようになってしまいました

 

家出の日、バス停まで弟と犬が小生の門出を見送ってくれました。

 

 その犬は母の実家で、その後約5年間余生を送っていました。その時は、助けた亀」ならぬ「助けた犬」の存在であったと知る由もありませんでした。まさか、それから30余年後に訪れる、日本のある童話と同じような世界に小生が迷い込むとは、夢にも思ってはいませんでした。

 

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