【No.】 320
【ストレッサー】 家族内での小言の数々
【内容】 家族の者がガステーブルで鍋料理中、電話が架かってきてほったらかしで別室で電話しており、イラっとしてしまう
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★
【対処法】 認知行動療法的に、「自分が代わりにガステーブルの前に立とう」という適応思考が見つかって、早速行動してみる
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】 昨日のネットニュースで見つけましたが、もっとも信用できない言葉として、「怒らないから正直に言いなさい」が選ばれたということでした。怒らないと約束しているのに、怒られてしまうというのは、いつの時代も変わらないのかなと思いました。
小生の母も同じセリフを言ったのに最後は怒っていました。何回も繰り返されると学習効果が出てきて、正直には言わなくなったような気がします。母が怒った時に対抗策を編み出しました。
母が怒り出したタイミングで、「にらめっこしましょアップップ!!」と言って変顔をすることにしました。母は笑い上戸で、「こっちは怒っているのに笑わせるな!」と言いながらも、吹き出して怒れなくなってしまう必殺技になりました。この技は祖母にも通用して、ふたりでゲラゲラ笑っていました。
子どもの頃の弟は、プロレスやボクシングが大好きでした。怒りの表情をするのを察知すると、「ワン、ツー、スリー...」と小生は本人の前で10カウントをしました。ノックダウンした時にレフリーがするカウントのモノマネでした。カウントをすることで、弟の怒りの表情が和らいでいくのがわかりました。
今は怒りを鎮める「6秒ルール」というのを知っています。本来は自分でカウントするものですが、子どもの頃は弟の代わりにカウントしてあげていたんだということに気づきました。
昨日は、同居している家族の者が、過去の出来事の不満を思い出して、小言を投げかけたタイミングで小生は言いました。「ケンタッキーで、フライドチキン3個とクリスピー2個のセットが990円で、今月21日までだってさ!! いつ食べる?」 と本人の興味ある話を持ちかけて、小言を忘れさせてしまうテクニックを試してみました。
相手が自分の思考によって、勝手に現実であるかのように囚われてしまっている状態と思ったので、そこから脱フュージョンのお手伝いを小生がした結果になったようです。本人は小言を忘れて怒りも収まったようで、いつそれを買おうかという話題になりました。
ところが、現実に起こっている出来事に怒りを買ってしまう場合は、このテクニックは使えません。そういう時は、その場からひたすら離れることを心がけています。自分の書斎に逃げてドアをロックして、入ってこれないようにして防御するしかありません。ひどく怒っている時は、ドンドンとドアを叩かれて大声で文句を言われることもありますが、相手にせずにひたすら我慢すると、諦めて離れていってくれます。(苦笑)
もちろん、小生の方が怒りを感じている場合もあります。そういう時に心がけていることがあります。まず、現在感じている怒りを10点満点で何点であるかを点数化しています。キレて怒っている状態を10点として現在は何点だろうかという視点です。
次に、その怒りの原因を考えています。認知の歪みである「べき思考」が見つかることがあります。そして、怒りの感情や思考を鎮めるにはどのような思考(適応思考)をしたら楽になるかということを考えます。
1週間ぐらい前、家族の者がガステーブルで鍋料理をしていたのですが、電話が架かってきてほったらかしで別室で長電話をしていました。リビングに座っていた小生は、10点満点で6点の怒りを感じていました。「ガスを使用している時は、ガステーブルの前にいるべきだ」という「べき思考」が見つかりました。
結局、「自分が代わりにガステーブルの前に立とう」という適応思考が見つかり、実際に行動を起こしておりました。これは認知行動療法(心理療法)による解決方法となりました。
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