【No.】 358
【ストレッサー】 精神論にうんざり
【内容】 根性とか努力をしていれば必ず報われるという思想を子どもの頃から嫌っており、社会人になってからも被害に遭う
【分類】 B 人間関係
【効果】 ★★★
【対処法】 「やる気と努力があれば何事も大丈夫」とか「根性さえあれば、すべてうまくいく」というような精神論は絶対に信じない
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】小生が小学生から中学生の頃までは、精神論を語る大人たちがやたら多かったです。精神論とは、根性によって努力などをしていれば必ず報われるという思想のことです。学校の先生もそういう人が多かったと思います。
ひどい先生になると、自分にできないことを生徒に押しつけるのがおり、「偉そうに言うのだったら、自分がしっかりお手本を見せてから言ってほしい!」と生徒同士で笑っていました。お手本を見せれない人の言うことを信じてはいけないと子ども心に思ったものです。
中学生の時に入っていた球技系の運動部では、毎日のように校庭1周約150メートルを5周もウサギ跳びをさせられました。それが球技とどのような関係があったのか全く不明で、単なる根性を養うだけでチームは全然強くなりませんでした。
さらに、上級生が下級生に浴びせる罵声が何の意味があったのか不明で、ストレスのはけ口にされていたのかなと思いました。結局、その時の嫌な体験がトラウマとなって、高校時代の部活動や大学のサークルに加入をしなかったという影響が出てしまいました。
幸い、高校と大学は自由な校風だったので、精神論を語る人はいなかったような気がしますが、みんな論理的な思考を重視していたからだと思います。どのようにして勉強を進めれば、効率よく学べるかというようなことを常に考えていました。何も考えずに根性と努力だけで闇雲に勉強しても、けっして成績が上がらないことは知っていました。
社会人になってから、職場に精神論者が大勢いるのには驚きました。1955年頃から1973年頃までを高度経済成長期といっていますが、その頃に活躍していた方々に多かったような記憶があります。特に何もしなくても成長していたと思われるのに、自分のやった方法が会社に高度成長をもたらしたと大きな勘違いして、その時の方法論を偉そうに従業員に押しつけていました。
たとえば、「夜の11時まで毎日仕事をするぞ」と、それは精神論以外の何物でもありませんでした。それに従う従業員たちの身体が疲弊することもわからず、自分自身も率先してチンタラやっていました。残業手当がつかずに仕事の効率が非常に悪く、今振り返ると、正気の沙汰ではありませんでした。
小生は、子どもの頃から精神論に反発していたため、昼間に息を抜いてさぼっているところが見つかってしまったことがありました。その時に、部長から「そんな調子で努力を怠っているから、目標の予算達成ができないんだよ!予算達成ができなくて申し訳ないと思っているから、みんな夜遅くまで仕事しているんだ!」という感じで説教をされました。
小生は、全く無駄で意味のないことをさせられていると感じて、急に仕事に対してのやる気がしぼんでいったのを感じました。若い社員の中には、陰で悪口を言う人も何人かいましたが、みんな会社では黙って従っているのには驚きました。ブラック企業には自浄作用がないようでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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