【No.】 244
【ストレッサー】 酒乱で身を滅ぼした人1
【内容】 毎日のように飲み会に誘ってくれた元課長が本部長に昇進したが、大きなミスをして退職したと聞き残念に思う
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 仕事には有能な人で、お手本にして尊敬していただけに残念だが、酒乱の人はお酒を飲ませてはいけないと思うことにする
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】 今から25年も前にいた会社での話です。結構大きな会社に入社して、直属の上司である課長から仕事終了後に、毎晩のように近所の居酒屋で飲み会に誘われました。課長のおごりかと思っていましたが、いつも割り勘でした。その課長は仕事が有能でしたが、とても酒癖の悪い人でした。
ある日、課長は部下4人を誘い、「お前ら!!、もっと商品知識を勉強しなければいけないよ!! そうしないと価格交渉もうまくいかないし、結果的に会社に迷惑かけてしまうぞ!!.........」 というような説教が始まりました。
部下4人たちの反応は全く異なりました。Aさんは、「課長の言うことはもっともだ。アドバイスをきちんといただいて嬉しい」と課長の説教から何かを学ぼうとする姿勢でした。
Bさんは、「お酒で課長が本性を出しているから、ここはじっくり課長の様子を観察しよう」と課長の説教よりも人物像をよく観察したいということを考えていました。ちなみに、Bさんは小生です。
Cさんは、「お酒の席で仕事の話は勘弁してほしいし、これ以上、課長の話は聞きたくない」という思いで、課長を相手にせずにひとりで酒を飲むか、他の同僚たちとの会話を楽しんでいました。
そして、Dさんは「もうこれはハラスメントだ!! 絶対に許さない!!」という形相で課長を睨んでいました。その後、Dさんは怒りのあまりに、課長の胸ぐらをつかむような行動に出てしまいました。課長も負けじとDさんの胸ぐらをつかみ大変なことになってしまいました。
これは一触即発なことになったと、残りのメンバー全員が間に入って、暴力沙汰になることだけは避けることができました。お互いに酒が入っていても記憶はあるようで、その日を境に課長とDさんは犬猿の仲になってしまいました。
課長は商品知識があり、仕事のノウハウはお手本となるような人で、各部署とのコミュニケーション能力が優れていました。小生もその能力には感銘してお手本にしていました。
その後、部長、本部長へと一気に昇進していきましたが、酒癖の悪さは治らなかったのです。毎日、お酒を大量に飲んでいたので、午前中は前日のお酒がまだ残っており、酒気帯びで仕事をしていたような気がします。
小生がその会社を退職後の話ですが、本部長になったその元課長はとんでもないミスをしでかしたようです。仕事上で法令違反をしてしまい、監督官庁に摘発され、官報で会社名が晒されてしまいました。その責任を取らされて、子会社に出向ということになってしまったようです。
仕事上で起こりうる法令違反については、部署内で何度も勉強会をしてきたので、知らないはずはないのです。それも責任の重い本部長という立場なのですから。きっと、お酒がまだ体内に残っていたのかなと考えてしまいました。
その後、元課長は20年間勤めた会社を退職したという内容のメールを元同僚Cさんから受け取りました。酒乱で身を滅ぼした人として小生の記憶に残ってしまいました。仕事では基礎から教えてくださり、尊敬していた人だったので、すごく残念に思っています。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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