【No.】 378
【ストレッサー】 奨学金総額170万円借金
【内容】 社会人スタート時には、奨学金総額170万円の借金があり、気分的には重くのしかかっていて潰れそう
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★★
【対処法】 幸い奨学金は無利息だったので、「借金も財産のうち」ということわざを信じてみる
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】大学4年間通い、卒業時には奨学金総額が170万円になり、社会人スタート時には借金を背負いこんだ状態でした。ただ、今振り返ると、その借金が無利息であったことが、すごく助かったと思っております。
「借金も財産のうち」ということわざがありますが、もしかしたら、無利息の借金は財産に化けるということを体験したような気がします。いくら170万円の借金を背負ったと言っても、奨学金の借金が170万円を超えることはありませんでした。
返済には15年間の猶予があり、毎年のように決められた金額を返済していくと、当然のことですが、借金残高が確実に減っていきました。
社会人になって何年か経ってから、預貯金額と奨学金残高が並んだことがありました。その時に、奨学金残高の一括返済を考えましたが、踏みとどまりました。預貯金として貯めた100万円を生命保険会社の「一時払い養老保険」という商品に入りました。
当時は「一時払い養老保険」は金融商品と同等に扱われており、10年間で160万円にもなりました。奨学金を全額返済していたら、この配当金の60万円は得られなかったものです。無利息の借金は、期間の利益をもたらしてくれるものと実感しました。要は、決められた借金返済期間まで借金をする権利があるという意味です。
別の話として、希望退職をした会社で割り増し退職金が支払われて、500万円を郵貯の定額貯金に預けました。コツがあって、1000円を1口にして合計5000口にしていました。最低金利でも、毎月1口につき1円の利子がつきました。
つまり、1円には20%の税金をかけても銭単位の計算は切り捨てなので、税金は0のままでした。全部で5000口ですから、毎月5000円の利子がつき、年間で6万円になりました。500万円に対しては6万円の利子は1.2%の年利率(税込では1.5%相当)になりました。
その頃は、利率が今とは桁違いに高かったので、500万円が800万円以上になりました。当時は知る人ぞ知る郵貯のミステリーがありました。(現在はこの仕組は廃止されています)
後にマンションを購入することになり、年収で約5倍分の多額の住宅ローンを組みました。同じ借金でも利息があるので相当なプレッシャーがありました。当初は25年のローンだったのですが、先ほどの800万円に増えた退職金なども充当して、何とか18年で完済することができました。
現在は奨学金と住宅ローンの返済も終わり、借金から解放されてやれやれと思って日々を過ごしております。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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