【No.】 343
【ストレッサー】 無駄になった英会話教室
【内容】 50万円の英語教材を購入したが、キャンセルを助けてくれた英会話教室と契約後、5回しか通えずに後悔している
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★
【対処法】 本来なら50万円の損失を、半分の25万円の損失にできたという考え方をしてみる
【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型
【解説】 ハワイとグアムの2度の海外旅行に行きましたが、大学4年生になった頃には、貯金が70万円程たまっていました。奨学金の総額170万円に対して、卒業時までにあと100万円貯金できれば、借金額と同額になるのでいいのかなと考えておりました。
夏になった頃だったと記憶していますが、小生宛に電話がかかってきました。「あなたは当選されました。おめでとうございます。」と突然言われました。話をよく聞くと、英語の教材が無料でもらえるという話でした。そのためには面会をしてアンケートが必要だと言われたので、その会社に出向くことになりました。
小学生の頃からの夢として、「国際舞台で活躍したい」というのがありました。そのためには英語が喋れないと仕事ができないというのはわかっていました。ところが、大学入試では、読むことと書くことしか問われなかったため、聞くことと話すことはおろそかになっていました。英会話が苦手だったので、何とかしてスキルアップを図りたいと考えておりました。
その会社は新宿の高層ビルに事務所を構えていて立派そうに見えました。最初に20代と思われる女性が出てきて話を聞きました。無料のカセットテープだけでは、英会話は決して上手にはならないと言われ、自分ひとりで英会話が上達するということで、豪華な教材を紹介されました。
受験英語はビジネスでは全然役に立たないと言われ、確かに共感してしまう自分がおりました。しかし、50万円を超える教材費にはためらってお断りしておりました。
すると、今度は上司である30代と思われる男性が出てきて、ふだんは100万円を超える教材が、今なら50万円で手に入る大きなチャンスを逃そうとしていると言われましたが、断り続けました。
ところが、今までにこの教材を断って、英会話が一生できなくなった人を何人も見てきたとか言われ、何だかセールストークに乗せられてしまっている自分がいました。気づいた時は、売買契約書を締結して手付金の7000円を払っていました。
それから3日後、新宿界隈を歩いていたら、20代の女性から声をかけられました。英会話教室の勧誘でした。小生は50万円の英語教材を3日前に買わされたばかりで、英会話教室に通う余裕がないと答えました。すると、それキャンセルできるかもしれませんよと言われ、近くの喫茶店で話をすることになりました。その女性は上司に連絡を取って、近くにある事務所に連れていかれました。
50代と思しきひげオヤジの部長が出てきました。そこの会社の英語教材はご存じの様で、あまり上達しないと言われました。クーリングオフという制度があり、3日前だったらまだ間に合うと言われ、内容証明の郵便の書き方まで教えてくれました。
「手付金の7000円は戻ってこないと思うが、それでキャンセルできる」と太鼓判を押してくれました。そこまでしていただいたので、そこの英会話教室と契約しました。25万円程かかりました。
英会話教室では、イギリス人の教師が10人ほどの受講生に囲まれて、雑談形式の英会話でした。5回くらい通いましたが、そのうちに就活が忙しくなってしまいました。さらに、就職後に地方都市に転居することになって、英会話教室に通えなくなってしまいました。
1回の英会話教室が5万円になってしまい、もったいないことをしたと思いました。50万円の教材を買わされるよりはましだったかなと、自分で自分を慰めていました。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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