ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.406 ストレス対処法 量販店がとうとう倒産

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No.】 406

【ストレッサー】 量販店がとうとう倒産

【内容】    転職して1年が経った頃、以前に勤めていた量販店が倒産したというニュースを知りショックを受けてしまう

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★

【対処法】  倒産前にうまく転職できたが、倒産まで勤務していた元同僚たちのことを思うと何とも言えない気分だが、自分の責任ではない

【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型

 

【解説】資材調達の仕事をして1年くらい経った頃でした。既に退職していた量販店が、特別清算を申立てて倒産したというニュースが入ってきました。この日が来ることは予知していましたが、現実になってしまったというショックは少なからずありました。

 

 「長者三代続かず」ということわざがあります。金持ちの家は三代よりは続かないという意味です。初代創始者の祖父は苦労して会社を築き上げて財産を作ります。二代目の子は創業者の苦労を見て育っているので、創業者と似通った経営ができて何とか会社を守ることができます。

 

 ところが、三代目の孫になると、会社を傾けて潰してしまうことが多いようです。まさに、そのことわざにあるような会社に在籍していたので、この目で見てきた経験は何とも言えない寂しさが残ります。実際は、御曹司が三代目に就任する前のことでしたが、会社を傾けた張本人であったのはほぼ間違いないと思われました。

 

 特に、中小の同族企業の場合、血縁関係のある親子間の二代目、三代目となると、事業継承が難しいという問題があるようです。将来の三代目社長となる御曹司の様子を目の前でしっかりと拝見しましたが、100人以上いる従業員たちを養っていくという経営者としての自覚や覚悟が欠如しているようにしか見えませんでした。ボンボン育ちで甘やかされて育ってしまったのかなと思いました。

 

 若者と女性をターゲットにした商品というコンセプトで、新規店舗を任され、その商品群を見てみんなが唖然とするような内容でした。趣味でこだわりを持つのはかまわないとは思いますが、自分の能力を過信して調子づいてしまったのか、それを7フロアーもある店舗に実現されてしまったら、もう開いた口が塞がりませんでした。

 

 大勢の人たちが売れそうもない商品ばかり展示していると陰口を叩いており、1日の売上金額も7フロアー合計でたったの8000円という日がありました。間もなく、仕入先にもその情報が伝わり、手形取引を現金取引に変更して欲しいという要求が続きました

 

 こうした動きから、小生はこの会社は間もなく倒産すると察知しました。法人営業部の小生と同じ年のやり手の男性社員が、さっさと次の会社を見つけて退職していったのが第1号でした。そして、小生も運よく人材会社に紹介されて転職に成功し、第2号として去っていきました。その後は、誰が転職していったかはわかりませんでした。

 

予知していたとはいえ、元勤務先の倒産はショックでした。

 

 ほとんどの社員とメーカーからの派遣社員の人たちは、自己破産発表の日まで働いていたと思われます。メーカーからの派遣社員の人たちは同業他店がたくさんあるので、平行異動で済んだかもしれませんが、正社員の人たちは、その後の再就職に苦労したのだろうと想像がつきました

 

 約1年前まではいっしょに仲良く働いていた人たちとは、倒産後にはもう2度と会うことがありませんでした。何度かその街に訪れる機会がありました。ビルは他社名義に変わって相変わらず立っているので、見ると懐かしさと虚しさが同居する不思議な感情が溢れてきてしまいます

 

いつもお読みいただきありがとうございます。