【No.】 426
【ストレッサー】 キーパーソンの転部騒動
【内容】 部を支えている中心人物の課長が、部長のパワハラに我慢ができず、他部署に転部すると宣言したのを見て驚く
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 退職せず転部という方法があることを教えてくれ、部長がいなくなったら、また戻ってくるのが見え見えの緊急避難だと理解する
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】当時は会社内に喫煙ルームがあり、喫煙者同士の雑談を交わしておりましたが、資材調達部同士の時は、パワハラ部長の話題が絶えませんでした。幸い、部長は喫煙しなかったので、聞かれることはありませんでした。
中でも、仕事をたくさん見つけてきても、以前に勤めていた会社でやっていたことをそのまま実施しようとしていました。残念ながら、時代遅れで当社には合わないものばかりでした。
部長は当社に合うような新しいアイデアを出せないようで、いつも小生のアイデアと隣の課長のアイデアを盗んで、常務に対して自分自身のアイデアとして報告して、手柄を横取りする人でした。しかも、悪びれる様子が全くなく、常務の前ではドヤ顔になっていました。
部長が仕事の優先順位がつけられないことで、部下が10時まで残業させられている状態に不満が続出していました。隣の課の課長は、お酒を飲むことでストレスを発散している人だったので、連日の10時過ぎまでの残業はお酒を飲む機会を奪っていました。
その隣の課の課長は、小生が入社時に直属の上司であった課長でした。小生に資材調達の仕事を一から教えてくれた恩人でした。すごく仕事のできる人で、実質、資材調達部を支えていたキーパーソン(中心人物)となっていました。営業部門、設計部門、生産部門に顔が利き、調整能力が抜群で、各部署から絶大な信頼を得ておりました。
さらに、課長の有能なところに嫉妬した部長のパワハラ行為に我慢ができなくなり、ある行動に出てしまいました。その行動は資材調達部の運命を大きく変えて、さらに、泥沼化することになってしまいました。
何と課長は資材調達部から出ていき、生産管理部に転部すると言い出したのでした。事前に関係者と準備をしていたと思いますが、有能な人ですから引く手あまただったと思いました。生産管理部は工場にあり、自宅からは通勤圏内ということを聞き羨ましく思いました。いっしょに転部したいと思いましたが、小生の自宅からだと、片道3時間近くかかってしまうので無理な話でした。
資材調達部のキーパーソンがいなくなるということは、その後の業務がすべて滅茶苦茶になることが予想されました。他部署を巻き込んで社内では大騒ぎになっておりました。残念ながら、部長にはそのことがわからなかったようでした。自分より有能な人物を潰すことしか考えていないようで、それが後に、わが身に降りかかってくることには全く気づいていないのかなと残念に思いました。
歓送会は居酒屋で身内でささやかに行いました。当然、部長には声をかけませんでしたが、小生にとって一番お世話になった人だったので、何とも言えない悲しみがありました。最後に課長の挨拶があったのですが、課長の目からは涙が溢れていました。余程悔しくて無念の涙だったのだと思いました。
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