【No.】 480
【ストレッサー】 彼女のヘアカラーに驚き
【内容】 約1年ぶりに合った彼女のヘアカラーが茶髪になっており、いっしょに街を歩くと、別人のように思えてくる
【分類】 C 恋愛
【効果】 ★★★
【対処法】 喫茶店で話をしてみると、外見は変わってしまったが、内面は昔のままの彼女と気づき安堵する
【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型
【解説】前回、プライベートで日本に帰国した時に、往復航空券が約3万円だったことが駐在事務所で話題になっておりました。管理部長の方で格安航空券を扱っている旅行代理店を探してくれて、繁忙時期以外は日本までの往復航空券が6万円ぐらいで買えるようになりました。しかも、事務所の方で出発日と帰国日の日程まで代理店に連絡して、手数料なしで航空券の発行をしてくれました。
12月に入ると、工場の生産の方も落ち着いてきて、クリスマス前だと6万円で帰国できることがわかり、金曜日出発の深夜便で、土日を挟んで5日間の帰国をすることにしました。目的は彼女に会うことだったので、全額自己負担でした。
母の実家に着いて顔を出して朝食後に、荷物を置いて彼女の住むマンションに向かいました。彼女は大宮に住んでおり、電車でけっこう長い時間乗りましたが、大宮駅で待ち合わせをしました。彼女と再会して一目見て驚きました。まるで別人のように変貌していました。きれいな黒髪が魅力だったのですが、髪の毛を染めて明るい茶髪になっておりました。
「外国人かと思ったよ」とジョークを交えながら、茶髪の彼女もいいなと、街の中を別人の女性と歩いているような変な気持ちになりました。
早速、近くの喫茶店に入ってコーヒーを飲みながら雑談をしました。小生の近況として駐在国や海外出張でいろいろな国に行ったことを話していましたが、彼女の顔色を見てあまり興味がなさそうに思えました。そこで、本題のふたりの今後についての話が始まりました。お互いの気持ちは固まっておりました。
とは言え、まだ2年程度の海外駐在期間が見込まれ、彼女も仕事の都合で来られないというのはわかっておりました。おまけに、彼女は駐在国のことを嫌っておりました。小生も言論の自由がなく、日本では犯罪にはならないことでも逮捕されてしまうことがあるので、できれば彼女には来てもらいたくはないと、心の底では考えておりました。
彼女との話が終わって母の実家に戻り、母と祖母には彼女と数年後に結婚する旨報告をしました。ふたりの本心は、気が強い女性との結婚はやめた方がいいと思っていたと感じましたが、表面上は「おめでとう」と言ってくれました。
翌日の日曜日も彼女と会いました。お金を貯めていることを話し、帰国したら分譲マンションを〇〇駅の近くで購入したいと提案しました。あと2年海外駐在で働くことができれば、マンションの頭金が貯まるような計算ができました。
できれば、結婚披露宴のお金も貯めたいけど、場合によっては二者択一になるかもしれないので、急ぐ必要はないものの、どっちを選ぶか考えておいて欲しいと伝えました。
聞くまでもなく、彼女がどっちを選ぶかはわかっておりました。彼女の両親は若い頃に他界しており、姉も病死しており、彼女には身内がひとりもおりませんでした。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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