ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.481 ストレス対処法 ドリアン部長とお別れ

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No.】 481

【ストレッサー】 ドリアン部長とお別れ

【内容】    ドリアンが大好物の部長の突然の帰国辞令に驚いてしまう

【分類】    D 仕事

【効果】   ★★★

【対処法】  部長から「英語を英語で考えないと仕事にならない」と言われたことで、二度と英語を使う仕事をするまいと決心する

【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型

 

【解説】新製品が発売され、当初は日本国内で生産されていました。その後、海外生産委託会社でも生産するようになり、駐在事務所で取り扱える部品は注文をしていきました。しかし、旧製品と比較すると20%程度の取扱金額にしかなりませんでした。

 

 このままだと、海外駐在事務所の営業利益が大幅に落ち込むことになってしまうので、資材購買部では海外生産部品を探して、取扱部品を増やしていかなければならない状況でした。本来なら購買部長が陣頭指揮をとらなければならなかったのですが、何をどうしたらいいのか本人は全くわからないようでした。

 

 それからしばらくすると、購買部長の日本帰国が決まりました。ほんの数カ月の間に、経理課長に続き購買部長も帰国になり、残りの日本人スタッフは小生と管理部長と品質管理課長の3人になりました。後任の購買部長は置かずに、管理部長が兼務となりました。管理部長と社長との古だぬきコンビによる画策だと、品質管理課長が言っておりました。

 

 購買部長は英語がネイティブ並みにペラペラ喋ることができ、英語を英語で考えることができて羨ましいと思っておりました。しかし、すべての基準を英語力で人を見ており、英語さえできればいいんだと勘違いしている節がありました。

 

 営業経験は豊富で雑談力もあったのですが、資材購買の仕事を自ら学ぼうとする姿勢が全く感じられずに残念に思っておりました。その姿勢はローカル社員たちにも気づかれ、失笑されておりました

 

 帰国後は国内の営業部に配属されたのですが、課長に降格されていました。ドリアンを毎日のように食べることができた環境から日本に戻って、ドリアンをあきらめたかどうかは知る由もありませんでしたが、さぞかし寂しい思いをしているのかなと心配しておりました。

 

 帰国から数か月後、営業課長(元購買部長)より、E-mailで退職の挨拶が届いて驚きました。どうやら環境に馴染めなかったようで、経験が豊富だった古巣の業界に戻るようなことが書かれておりました。

 

 かつて、その業界ではニューヨーク支店長を務めていたそうで、英語力と営業力という優れた能力を活かした方が合っていると思った次第でした。人としては悪い人ではなかったので、資材購買の細かい仕事には性格的に合わなかったのかなと思いました。

 

 ドリアン部長から学んだことで一番の印象に残ったものは、「英語を英語で考えないと仕事にならない」ということでした。その時、駐在事務所から帰国したら、今後は英語を使う仕事は二度とするまいと決心をする言葉になりました。

 

勤務時間中にドリアンのニオイがするとクレームが何回かありました。

 

 後日談ですが、海外出張でホテルの部屋でドリアンを食べてしまい、「3日間その部屋を貸すことができなくなった!」というホテルのクレームの話は、日本の本社にも知れ渡ってしまっていたようでした。そんな環境下では、本人もさぞかし仕事がやりづらかっただろうと想像ができました。どこまで真実かはわかりませんが、そういう類の噂話は、尾ひれ背びれがついて広まってしまうようです。

 

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