【No.】 189
【ストレッサー】 周囲から期待されて疲弊
【内容】 上司より「君のこと期待しているよ」と何度も声をかけられ、プレッシャーを感じて最後は疲弊して退職してしまう
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 期待に応えなければならないというのは自分の勝手な幻想ということに気づき、全力で働かなくてもいいと自分に言い聞かせる
【ストレッサー型】 5 ヘトヘト疲労困憊型
【解説】 過去に勤めていた会社で、上司より「君のこと期待しているよ!!」と何度も声をかけられたことがありました。その言葉を聞く度に嬉しく思ったのですが、大きな罠が仕掛けてあったとは気づきませんでした。
上司からの期待が大きければ大きいほどプレッシャーを強く感じていました。気がついた時は、自分のキャパシティを大幅に超えてしまっており、残業時間が月に80時間以上になっていました。同じ部署に欠勤しがちの同僚がいたりすると、その人の仕事まで与えられてしまい、業務量と責任が重くのしかかっていました。
さらに、ミスを許さない雰囲気の職場では、何かミスをすると上司から激しく叱られ(パワハラかも?)、自分で二重も三重もミスがないかのチェックをすることになり、仕事が思うようにはかどらず、余計な時間だけが過ぎていきました。
これには、小生の認知の歪みである完璧主義(白黒思考)が、悪さをしていたようです。全ての仕事を完璧にこなそうとして、たとえ無理でも周囲に自分の弱さを見せたくないと、いつも自分を追い込んでしまっていたようです。さらに、これに拍車をかけていたのが、責任感が強すぎていつも無理をしていたみたいです。ひとりで抱え込んでしまうことで、プレッシャーがより大きくなってしまったみたいです。
結局、無理がたたって「自分は全く役に立っていない」と精神的に追い込まれていき、睡眠不足や体調不良になって、そういうストレスだらけの環境から逃げるように、退職という極端な結論で解決していた自分に気がつきました。それも1度や2度ではありませんでした。こういうことは、もう繰り返す訳にはいかないので、再発防止の対処法を考えてみました。
❶完璧主義からの脱却
人間は誰でも失敗するもので、失敗しても再発防止策をしっかり立てて、次は頑張ろうと前向きに行動してみます。
❷上司や同僚に相談する
明らかに自分がキャパオーバーしている時は、我慢せずに上司や同僚に相談すれば、溢れている業務を手伝ってもらえる可能性があります。
❸80%の力で仕事をする
今までは過集中の状態で、100%の全力で仕事をしていたことに気がつきました。今後は20%の余力を残して80%の力を意識して仕事をしています。
❹他人の問題を自分の問題にしない
期待されたことができなくて一番困るのは誰?と冷静に考えてみると、困るのが自分でないということに気づけば、それは期待した人の問題であって、自分の問題ではないと理解します。
❺理想と現実のギャップに気づく
自分の実力からあまりにもかけ離れた理想とのギャップに気づくことも大切で、ありのままの自分を受け入れて無理をしないようにします。
❻期待に全部応えなくても問題ない
期待されても全部に応えなくてもいいと割り切ることも必要です。そもそもその「期待」というのは、自分が勝手に作り出した幻想なので、その幻想に全力で応えてもあまり意味がないという考え方もあります。
※これは仕事以外の「期待」にもあてはまります。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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