【No.】 219
【ストレッサー】 アドバイスを聞かない人
【内容】 アドバイスを聞いてくれない人がおり、本人に寄り添って考えたアイデアが無視されてしまうと残念に思う
【分類】 B 人間関係
【効果】 ★★★
【対処法】 自分のことは自分で決めたい人には、自分で決めたように誘導し、否定的な人には現状を肯定したアドバイスを試みる
【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型
【解説】 仕事でもプライベートでも、他人にアドバイスをするケースがあるかと思いますが、中にはアドバイスを聞いてくれない人が時々おり、困惑をすることがあります。一生懸命に本人に寄り添って考えたアイデアが無視されてしまうと、どんなものかなと思ってしまいます。
なぜ、人のアドバイスを聞かないかということを調べてみたら、心理学的に3種類あるということで、それぞれについて対処法を考えてみました。何かをアドバイスしなければならない時には、相手の特性や傾向を考えた上で、言い方を変えてみたり、肯定的に変えてみたり、相手が決めたというように誘導するのが効果的になることもあります。
たとえば、プライドが高くて自分の意見がいつも正しいと思っているような人は、自分が間違っていても認めないし、他人の話を聞こうともしない傾向にあります。きっと、他人に説得されて意見を変えてしまうのは負けで恥であると思っているのかもしれません。
こういう人には真正面からいくら説得してもムダだと気づき、絶望的になることもあります。しかし、裏技として、メンツをつぶさないようにして、アドバイスを押しつけるのではなくほのめかして、よければ相手に決めてもらうという手法が有効になることがあります。
人のアドバイスを聞かない理由と対処法
❶自分のすることは自分で決めたい
人は他人に強制されるのを嫌がり、押しつけられたことには無意識に抵抗しようとする性質があります。この傾向が強い人は、相手のアドバイスが正しいかどうかは関係なくて、ただ、自分のことは自分で決めたいという欲求からアドバイスを聞かないことがあります。特に、必要性がない場合でのアドバイスは、余計なお世話とみなされてしまい、全く聞く耳を持ってくれないので注意しないといけないかもしれません。
対処法👉「〇〇した方がいいとは思いますが、実行するかどうか決めるのはあなた自身ですよ」と相手に自分で決めさせる方向でアドバイスをすると、相手も耳を傾けてくれるかも知れません。自分で出した答えであれば、自分で決めたい欲求は満たされ、やらざるを得なくなります。
❷アドバイスを否定的に考えてしまう
ふつうアドバイスは、「〇〇した方がいいですよ」というような感じでするものですが、物事を否定的に考えてしまう人にとっては、現状はダメなんだと考えがちです。そして、自分そのものが否定されたと考えてしまうと、アドバイスを聞く耳を持たなくなってしまいます。
対処法👉アドバイスの仕方として、「現状でもすごくいいと思いますが、〇〇したらもっとよくなると思いますが、いかがでしょうか?」と、現状を肯定するようなアドバイスがいいかもしれません。
❸アドバイスを求めていない
その人の中には、既に答えや結論があり、その答えでいいかどうか、確信を持ちたいだけということがあります。それなのに違うアドバイスが出てしまうと、本人は戸惑って聞き入れてくれなかったりすることがあります。
対処法👉「自分ではどのようにしたいと考えていますか?」と質問することで、その人が既に答えや結論を頭の中に描いていることを聞きだして、それでよければ同意してあげることで、本人は確信を得て行動することができます。
※ここでは、ある程度人間関係のある人を相手に想定していますが、この3つの対処法でうまくいかない場合も世の中には存在します。
いつもお読みいただきありがとうございます。
|