【No.】 196
【ストレッサー】 大勢の前で批判されダウン
【内容】 プレゼンリハーサルの批評会で、大勢の前でハラスメント色の強い批判をされて調子を崩してしまう
【分類】 B 人間関係
【効果】 ★★
【対処法】 上司に相談しても、ハラスメント行為が認められず、事なかれ主義で埒が明かなかったので、その職場から去ることを選択する
【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型
【解説】 今から1年以上も前の話になります。会社の事業計画の発表会の本番前のリハーサルがありました。2日間に分けてリハーサルの予定が組まれていました。小生の所属する部署は2日目のリハーサル予定でしたが、1日目発表予定の部署がプレゼン資料に致命的な不備があったとのことで、急遽、小生の所属する部署のリハーサルの発表になりました。
小生の所属する部署には、臨機応変の対応が困難な障害者の方がいて、明らかに表情に動揺が見て取れました。臨機応変の対応に全く問題がない小生は、その人をリラックスさせようと、「臨機応変な対応は苦手だな!まいったなぁ...」とちゃらけた芝居をしたのでした。周囲には笑いがこぼれて、無事にリハーサルが終わってヤレヤレと思ったのも束の間でした。
その後の批評会で思わぬ批判が出てしまいました。「臨機応変な対応はいつでも求められているし、そんなのやって当然だろう!!」という上から目線で偉そうな態度の批判でした。リハーサルは全く問題なく発表できていたので、小生のちゃらけた芝居に対しての批判でした。今時、耳を疑うようなハラスメント色の強い批判に場が凍りつきました。
その批判で一番傷ついたのは、臨機応変の対応が困難な障害者でした。そして、ちゃらけた発言をした小生も、そういう芝居をしなければ、批判をされなくてすんだという後悔がありました。その後、小生の所属する部署のメンバー間で、これは障害者を傷つけた差別発言で許せないということで上司に報告することになりました。
その日を境に小生は体調を崩して通うのがばかばかしくなってしまいました。元々「大勢の前で批判されると調子を崩す」という配慮を会社にお願いしていたにも関わらず、同様なことが起こってしまいました。
本件を上司に相談しても、ハラスメント被害を認めてもらえず、他にもハラスメント行為が放置されており、辞めていった人が何人かいました。事なかれ主義で埒が明かなかったので、小生もその職場から去ることになりました。結果論として、現在いる職場の方が、ハラスメントがなく快適に過ごせているので、選択は間違ってなかったと思っています。
批判という名を借りた、このようないじめや差別は、相手に何らかの危害を加えることを目的にしています。大勢の前で侮辱をして信用をなくさせるもので、被害者には何の役にも立たないし、単に心が傷つくだけです。
最近知ったことですが、そのような批判をする人には、根本にあるものは、劣等感の塊みたいなものがあるそうです。誰かを批判しなければ自分が劣っていることに耐えられない幼稚な自己防衛にすぎないというのがその理由のようです。
その人はやたらと上から目線で発言し、怒鳴ったりするようなこともありました。批判をすることでしか、自分の価値を高くできないタイプの人が世の中にいるということを学びました。
いつもお読みいただきありがとうございます。
|