【No.】 200
【ストレッサー】 殻に閉じこもっている自分
【内容】 仕事があるのに殻ごもりが始まってしまい、出勤したくないと強く思って休職に追い込まれる
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 落ち着いてから、外出する習慣をつけ、完璧主義をやめて自分の本音を話せる人を見つけ、殻ごもりから脱出する方法を見つける
【ストレッサー型】 5 ヘトヘト疲労困憊型
【解説】 今から10年以上も前になりますが、親しくしていた人より、小生に「自分の殻に閉じこもる」傾向があると指摘を受けました。自分の殻に閉じこもる人は、他人と深く関わらないようにして自分だけの世界に入って心を閉ざす人のことです。
人と会いたくないので身体的に家の中に引きこもるタイプと、会話で自分のことや本音を話さない精神的に引きこもるタイプがあり、当時は精神的なタイプかなと思っていました。きっと、子どもの頃の恵まれなかった家庭環境が影響して、自分が本当に思っていることを言えなくなってしまったことが原因だったと考えられました。
ところが、今から7年程前に、仕事中に起きた人間関係のトラブルで不眠症を発症して、身体的に引きこもってしまう自分がいました。不眠で身体が疲れてしまって休みたいという思考と、人間関係のストレスより誰とも関わりたくないという気持ちでいっぱいになってしまいました。
そして、毎朝、出勤したくないと強く思ってしまっている自分がいましたが、責任感から、気分はそのまま自宅に置いて身体ごと会社に持っていってしまおうという考え方で何とか通勤をしていました。朝の通勤は下り電車で、何とか座ることができたのが幸いでした。
一方、休みの日は家から本当に一歩も外に出ることができないくらいに追い込まれていました。それでも何とか、その後3カ月間はそういう毎日が続きましたが、ドクターストップが入って休職することになりました。
今考えると、人間関係での挫折感によるショックと完璧主義で責任感が強かったことが主な原因だったと気がつきました。完璧な自分ではない姿を人には見せたくないという気持ちと、人に頼るのは申し訳なく何でも自分で解決しようとしていました。
おまけに感受性が強く、相手の言葉や態度に敏感に反応して、認知の歪みである先読みと深読みを勝手にして落ち込んでしまいました。さらに、グルグル思考が症状を重症化させてしまいました。
落ち着いてからの殻ごもりから脱出方法
❶外出する習慣をつける
土日は図書館に行くとか、外出する口実みたいな習慣をつけるといいかもしれません。図書館は公共施設なので、入館が無料でハードルが低く、そのうえ図書館カードを作成すれば、本やCDなどを無料で借りることができます。
❷完璧主義からの脱却
何事も100%でなければダメという思考をやめて、60%で合格、80%で満足というような、許せる基準を新たに作って過ごしていくと、気分が次第に楽になっていきます。
❸自分の本音を話せる人を見つける
自分の本来持っている価値観や考えなどの本音を聞いてくれる相手を見つけるといいかもしれません。医師や家族に本音を話せるようになれば、自分の思い込みや先入観、不安や心配などの気づきになって、自己理解にもつながります。
❹他人の言動をあまり気にしない
他人からの言動を気にしすぎて、不安になって何もできなくなってしまっていることがあります。認知の歪みである先読みと深読みを勝手にして、考えすぎていることがあります。そこに気がつけば、自分が考えているよりも相手は気にしていない可能性があります。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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