【No.】 235
【ストレッサー】 法律を守らない人への困惑
【内容】 法律を守らない「遵法精神に欠ける人」が実際に犯罪を起こしてしまい、それがトラウマになってしまっている
【分類】 B 人間関係
【効果】 ★★★
【対処法】 法律を守らない「遵法精神に欠ける人」を街中で見つけると、距離を置いて関わらないように心がける
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】 昨日は台風が近づく中、住んでいるマンションでは洪水被害予防のための1.2メートルの高さの鉄板が周囲に設置されていました。雨はまだ降っていませんでしたが、駅では前日よりも人が多いような気がしました。15日は盆休みの要の日だったと思いましたが、通勤客だけではなかったのかもしれません。
過去にいた会社では、製造業ではしっかり盆休みがありました。短いところでは5日間、長いところでは9日間もありました。土日2回使用して平日の5日間を有給休暇を一斉に取得するというやり方でした。その頃は、有休消化率が極端に低い時代だったので、有給休暇が2年を超える無効になってしまうより、その方がありがたいと思っていました。まあ、都会生まれの都会育ちの者にとって、帰る故郷もなく、DVD-BOXを購入して視聴して過ごしていたことを思い出しました。
20年くらい前に商社にいましたが、盆休みはありませんでした。その商社で印象に残った出来事がありました。人事部のリーダーの人と、中途でしたがほぼ同時期に入社したということで、うまがあい仲良くしていました。その頃は今のように個人情報が厳しくなく、いろいろと内情の話を教えてもらえました。
ある日、彼が愚痴をこぼしたことがありました。「20代の後半の女性を中途採用したのですが、入社手続きで年金手帳を持っていないことが判明してよわっています。」と嘆いていました。まさか、採用面接で「年金手帳持っていますか?」なんて質問できないし、年金手帳は全員持っているという前提での採用内定を出したのに、いまさら、内定取消はできないし......、「遵法(じゅんぽう)精神に欠ける人」を採用してしまったということでした。
遵法精神とは、簡単に言うと、法律をきちんと守る心構えのことで、年金は日本国民が法律で強制加入で義務化されているのに、その女性は守っていなかったということです。結局、彼女は入社できたものの、「遵法精神に欠ける人」というレッテルを人事部によってつけられてしまうことになりました。
そして、ある日彼女は、女性同士で公然と口論で喧嘩を始めてしまいました。喧嘩の相手の女性は、役員たちからも人望のある人で、実際のところどちらが悪かったかはわかりません。「遵法精神に欠ける人」というレッテルから人間性が低いとみなされ、その女性は会社からいなくなりました。その後、しばらくは「遵法精神に欠ける人」という言葉は忘れていました。
今から1年以上前の話になりますが、2箇所前の職場での出来事でした。同僚の男性が事件を起こして逮捕されてしまいました。大勢の人たちを脅迫により精神的に傷つける行為をしてしまいました。肉体的に傷つけるような傷害事件ではなかったのがせめてもの救いです。テレビのニュースで事件が報道され、手錠をかけられて連行される彼の姿が動画で映ったのはショックでした。
彼は20代前半で、興味のない話はそっぽ向くところはありましたが、興味のある話には積極的に参加してくるので仲良くしました。ただ、今振り返ると、「遵法精神に欠ける人」だったと気がつきました。
会社の前の片道2車線合計4車線の道路があるのですが、その道路を挟んですぐ目の前に駅の階段があります。横断歩道は迂回した場所にあり、駅まで2分くらい余計にかかります。いつも彼は、4車線の横断禁止標識の道路を直線で走って横切って、駅の階段に向かうことをしていました。
ある日、車に轢かれそうになったのを見かけたことがありますが、法律よりも自分の本能や欲求を優先してしまっているのかなと感じました。車で轢きそうになった運転手の気持ちのことは全く考えていないように見えました。「遵法精神」という価値基準は、その人の人間性として大切な基準だと気がつきました。
彼のことが大きなトラウマになってしまったようで、街中で「遵法精神に欠ける人」を見かけると、その人とは関わらないように、無意識に距離を取っている自分に気がつきました。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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