【No.】 293
【ストレッサー】 マインドフルネスは難しい
【内容】 ストレス解消法の引き出しを増やすために、マインドフルネスを中心とした訓練が難しすぎて大変な思いをする
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★★★★
【対処法】 継続は力なりという言葉を信じ、本に書かれていることに自分のアイデアをつけ加えて、何とか訓練に集中してみる
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】 昨日の「No.292 ストレス対処法 気分が曇りがちな日々」において、なすがままでいいという手法は、今までのストレスコーピング(解消法)とは、趣が違う手法を試してみたという内容でした。過去にうまくいった解消法が、場合によっては効かなくなったり、新たに見つけた違う手法の方がよいことがあります。
人間は日々成長していきますし、ストレスの方もいろいろと耐性をつけてきますので、臨機応変に対応しなければならないことも起こります。引き出しはたくさん持っていた方がいいと言われますが、ストレスコーピング(解消法)もできるだけ多くの種類を持っていた方がいざという時に役に立つことがあります。
最近、その引き出しを増やすために、マインドフルネスを中心とした、第三世代の認知行動療法の専門書を読みながら復習をしています。書かれているワークを一生懸命に練習しております。例えば、過去や未来に囚われず今と向き合って、良いとか悪いとかの価値判断をせず、そのままを受け入れるという訓練(アクセプタンス)です。
思考や感情のストレスは、日々の暮らしの中で、たくさん頭の中に浮かんでは消えていっております。とりわけ、気になる不快な思考や感情に囚われても、けっして戦ったり逃げたりせず、そのまま受け入れる(アクセプタンス)という訓練はかなり難しいです。
最初の頃は、全然できずに嫌になって投げ出したりすることもありました。継続は力なりと言いますが、自分のアイデアをつけ加えて3カ月くらい訓練して、やっと自分なりにコツをつかむことができたかもしれません。
たとえば、過去にいた会社で「お前は役に立たないなぁ!」と上司に言われて傷ついた経験があったとします。今でもそのことが記憶に残っており、頭の中で「私は役に立たない」という思考が突然起こることがあります。
もうその嫌味を言う上司はいないのにも関わらず、あたかも、それが現実に起こっているかのように反応してしまい、ネガティブな思考に囚われてしまいます。実際は、目の前には誰もいないのに心ここにあらずの、時間を無駄に過ごしてしまうような経験は誰にでもあると思います。(認知的フュージョンの状態)
ところで、本ブログでは、今までNo.100、No.200と節目があったにも関わらず、淡々と通過してしまいました。このまま順調に行けば、今月20日(金)にはNo.300になります。そこで、今回は「300回記念特別企画」として、その「認知的フュージョンの状態」をいかに対処していくかの4部作を検討しています。(17日から4日間の予定)
簡単に種明かしをしてしまうと、頭の中に浮かんだ「私は役に立たない」という思考は、単なる言葉の羅列に過ぎないということです。ということは、一旦、受け入れた後に放っておいても、何も自分には害を与えないということに気づけば大丈夫ですよということです。その訓練のやり方について現在執筆を開始したところです。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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