【No.】 352
【ストレッサー】 いつもネガティブ発言の人
【内容】 いつもネガティブ思考に浸っていて、そういう世界が好きだという人がいて驚いてしまう
【分類】 B 人間関係
【効果】 ★★★★
【対処法】 頭の中に浮かぶネガティブ思考にオブラートを少し包んだような内容の話をすることで、共感を得て話が盛り上がることに気づく
【ストレッサー型】 6 ムカムカ関係誤解型
【解説】5年くらい前にいた職場で、口から出てくる言葉が、いつもネガティブ思考の30代の女性がいました。「調子はどうですか?」と聞くと、毎回「あまりよくない」とか「最悪」とネガティブな返事ばかり返ってきました。そして、「今日はお母さんが出張で帰って来ないので、帰宅したら、あたしと弟の分の料理を作らなければならないので、今から憂鬱なのよ!」という感じで話が続きました。
小生も頭の中は不安がいっぱいで、どちらかというとネガティブ思考に支配されています。しかし、そのまま発言してしまうと、周囲から引かれてしまうことを学習しているので、いきなりポジティブな発言ができなくても、普通とか真ん中を表す便利な言葉を使うようにしています。
学生時代のアルバイト先では、毎日のように「調子はどう?」と聞いてくる社員がいました。調子がいい時も「まあまあです」と返事していました。聞く方は「絶好調です!」というような返事を期待しているのはわかっていました。毎回、「まあまあです」と言うので、ふたりのやりとりがギャグ化され、モノマネをしてクスクス笑う人もおりました。
謙虚が美徳とされる日本人の考え方がありますが、母がそういうのを重視してきたので、小生は大きな影響を受けたのかもしれません。学校からのアンケート用紙があると、母は5段階評価では3の回答が多く、1とか5を決してつけない人でした。小生の健康状態も健康だったにも関わらず、「普通」と回答していました。
学生時代の就活でも、正直言って不安だらけで自信があまりありませんでした。応募した企業が全部不合格という最悪の結果が、頭の片隅にはありました。途中でいろいろな人から、就活の状況を聞かれましたが、けっしてポジティブな発言はできませんでした。今でも、常に最悪の事態を想定して発言している自分がおります。
逆に、自信満々に「大丈夫です。きっと合格してみせますよ」と言う人がいたら、もし、不合格だったら、どのような言い訳をするのだろうかと、余計な心配をしてしまいます。もしかしたら、その人は最悪の状況を、自分の頭で考えることができない人なのかなというネガティブな思考に支配されてしまいます。
さて、話が戻りますが、そのネガティブ発言ばかりする女性は、自分に正直な人なのかもしれないと思いました。小生もポジティブな発言は控え、ネガティブ志向の発言を彼女の前では話すことが多かったように思いました。
どちらかと言うと、そのままズバリではありませんが、小生の頭の中に浮かぶネガティブ思考にオブラートを少し包んだような内容になりました。
お互いにネガティブ寄りの発言の中で、相手の話にうなずいて、関連する自分のネガティブ体験を語ることで、共感が生まれて盛り上がるようなこともありました。ネガティブ志向の会話の中でも、お互いに意気投合してそれなりに楽しめるという不思議な体験をしました。
いつもお読みいただきありがとうございます。
|