ストレス解消法のブログ

ストレスの対処法(コーピング)を毎日紹介します。

No.692 ストレス対処法 家族に捨てられた叔父

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No.】 692

【ストレッサー】 家族に捨てられた叔父

【内容】    父を残して家出をしてから数年後、叔父が離婚されて自宅から追い出され、悪い先例を作った責任を感じる

【分類】    E 身近な出来事

【効果】   ★★★

【対処法】  叔父に謝罪したら、お前らのことと自分の離婚は関係ないとニコニコしながら慰めてくれる叔父の姿が今でも忘れられない

【ストレッサー型】 3 クヨクヨ過去悔恨型

 

【解説】小生は18歳の時に父の家から家出をして住み込みのアルバイトを始めた後、数ヶ月遅れで母と弟と飼い犬も含めて家を出ました。父は自分が捨てられたことに気づかない人でした。このことは母方の親戚中に知れ渡りました

 

    母は長女で下に4人の弟がおり、一番上の叔父には父親代わりとして、小生はよく面倒を見てもらっておりました。鉄道会社に真面目に勤務しておりました。二男一女の子どもたちに恵まれ、幸せそうな日々を送っているように見えました。

 

    叔父は鉄道会社を退職後は、道路公団に再就職をしました。土地はもともと所有しておりました。退職金がかなりの金額をもらえたようで、その土地に家を2軒建て、1軒は嫁さんの両親を住むようにしたのでした。このことが後に悲劇をもたらすとは誰も想像できなかったのです

 

    ある時、母から叔父が離婚の危機にあることを告げられました。今度、母もいっしょに裁判所の離婚調停に同席するとのことでした。母の離婚調停の時は、叔父が同席してくれましたが、離婚は不成立で弟の養育費が月々2万円という内容でした。今回はどうなることやらと、皆が固唾をのんでその日を待っていました

 

    離婚調停が終わって、小生と祖母がその場におりましたが、開口一番、「長男のヤツ、随分生意気な口をきいていた!」と母が怒りのまま口にしました。「大学の授業料全額出してやったのに、何たることだ。」と祖母が返しました。

 

    このことは小生には初耳でした。外孫の小生には、祖母は大学の授業料は1円も出してくれず、小生は奨学金の借金が170万円もありました。それに比べて内孫には、授業料を全額出したというのは非常にがっかりした話でした。

 

叔父が競艇好きだったことを亡くなった後に知りました。

 

    結果的に新築の自宅は妻子に明け渡すことになり、叔父は1000万円を受け取ってアパート暮らしという内容で和解したとのことです。人のいい叔父だったので、それで了承したということでした。

 

    「せっかく総領の孫なのでお金を賭けたのだが、全部無駄になったよ」と祖母が愚痴をこぼしておりましたが、とても人のいい叔父がこのような目に遭うのは小生には、その時には理解ができませんでした

 

    小生も思っていたのですが、「うちのことが悪い先例になってしまったみたいだね」と母の口から出てきて、全くその通りでした。父を捨てたということを、今度は母の弟がされてしまったという事実に、小生は叔父に対して申し訳ないと思いました。

 

 そして、叔父が母の実家にやってきた時、小生は謝罪をしました。すると、叔父はニコニコしながら、「お前らのことは今回関係ないから」とやさしく言ってくれました。

 

   さて、祖母の葬儀が終わった数年後に、叔父は心臓のカテーテル手術が無事に終わって回復していくものとみんなが思っていた矢先、叔父が突然死をしてしまいました。死後数日経ってから、大家さんから電話があったと母が大騒ぎをしていました。

 

 母が叔父の長男に電話をしたところ、葬儀は参加しないし、財産の相続も放棄するという回答でした。葬儀は近親葬で兄弟4人のみの参加で行うことになりました。葬式代もない資産状態だったそうでした。葬儀の当日は、小生は会社の勤務でしたが、葬儀の時間帯には、モーツァルトのレクイエムのラクリモーサ涙の日」を頭の中で奏でておりました。

 

悲しい曲なので苦手な方はお控えください


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 その後、母と小生と弟は叔父が借りていたアパートの遺品整理に何度か足を運びました。何ということか、競艇の資料をたくさん遺しておりました。浪費家だったという叔父の側面を知ることになりましたが、遺品の中に離婚の原因となった叔父の癖を知ったのはすごく悲しい出来事でした

 

 ギャンブルで資産を費やし家族に見捨てられ、挙句の果てには孤独死するという悲しい結末を目の当たりにしました。それを機に、同じ血が流れていると思われる小生は、競馬等のギャンブルはもうするまいと決意したのでした。ただ、競馬は好きなので馬券を買わずに観ることだけに専念しています。

 

いつもお読みいただきありがとうございます。