【No.】 166
【ストレッサー】 観光客割高運賃は差別か?
【内容】 京都市バスがバスを利用する観光客の運賃を市民よりも高くする「観光客割高運賃」に差別を感じて不快に思う
【分類】 E 身近な出来事
【効果】 ★
【対処法】 差別的手法ではなく、観光スポットだけを巡回する、観光客対象の新たなバス路線を作るというアイデアはいかがと提案する
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】 昨日のニュースで「おや?」と思って不快になったものがありました。京都市バスが赤字を理由に、バスを利用する観光客の運賃を市民よりも高くする「観光客割高運賃」の要望書を国土交通省に提出したという内容です。
大きな疑問に残ったのは、どういう方法で地域の住民と観光客を識別して二重の運賃を運用するのかなということです。まさか?、京都市民とそうではない住民という区別をするのかなと想像してしまいます。
かりにそうだとして、京都市民が観光する場合の扱いはどうなるの?という疑問が新たに出てきます。逆に、京都市民ではない人が、観光目的以外の仕事でバスを利用する場合の扱いはどうなるの?というような疑問も出てきます。
もし、京都市民が観光の場合は自己申告するような制度になったら、正直者がバカを見るような制度になってしまいます。このように考えると、京都市民かそうでないかの地域差別のニオイがぷんぷんしてきます。
20年くらい前に海外のある国に行ったら、空港税を始め、観光施設の入場料や各種料金が、自国民と外国人と異なる二重料金体制に驚いて不快に思った経験があります。そこには国籍差別、地域差別が堂々と行われていたので、改めて日本人に生まれて日本に住んでいてよかったと実感したものでした。
京都市がやろうとしていることは、その海外の国のような地域差別にならなければいいと思いました。法律では運賃について不当な差をつけないように定められていたと思いますが、国土交通省がどのような見解を示すかが今後の注目点なのかなと思います。
現在の京都市内の様子をテレビで見ましたが、バス停には長蛇の列ができ、車内も満員の状態で地元の人が不便に思っているというのは確認しました。京都市は観光客の運賃が上がれば混雑が緩和して市民が利用しやすくなると期待しているようですが、観光客だけ値上げをしても、観光客の利用の頻度は変わらないとの見方もあるようです。さらに、二重価格になった場合の高い料金を払わされる、外国人観光客の気持ちも気になるところです。
京都市民だけ識別するシステム変更費用も新たにかかるでしょうし、どこかの自治体のように観光スポットだけを巡回する、観光客対象の新たなバス路線を作るというようなこともできるような気がします。
その自治体は、敬老パス等を使用できないというルールにしているので、地元の人が乗りにくいということで、ほぼ観光客が利用するバス路線になっているようです。(もちろん、地元の人も料金を払えば利用できるので差別はありません)
京都市がこの問題をどのように解決していくのか見守りたいと思います。京都市、住民、観光客の三者がそれぞれWin-Winの納得がいくような解決策が見つかるといいと思っています。
いつもお読みいただきありがとうございます。
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