【No.】 772
【ストレッサー】 未知のトラブル(仕入先倒産)
【内容】 今まで経験のないトラブルが発生して、どのように解決したらいいのかよくわからない
【分類】 D 仕事
【効果】 ★★★
【対処法】 自分とは違う考えがあるかもしれないので、同僚や上司に話をして相談してみる
【ストレッサー型】 4 モンモン未来不安型
【解説】仕事をしていると、すべてが順調にいけばいいのですが、時々想定外のことが起こって仕事がストップしてしまうようなことがあります。最悪、仕事が滞って計画通りに進まなくなり、時間が無駄になり目標が達成できずに失敗してしまうことになります。頭が真っ白になる前に、想定外のことが起こった時の対処法を準備しておく必要があります。
例えば、仕入の仕事をしていると、仕入先メーカーが突然倒産をしてしまう想定外のことが起こりました。そのまま放置すると、部品が入らないので生産が止まってしまう事態を引き起こします。そんな時にどのように対応して来たかを思い出してみました。
(下記の4つの手順は、他の想定外にも応用できると思います)
1.状況を正確に把握する
①倒産した仕入先への注文状況を確認し、部品名、数量、納期、使用する製品などを確認し上司に報告をする。その後、上司の指示に従って行動をする。
2.解決策をいろいろと考える
①市場在庫を探して、当該部品が見つかれば違うルートで購入する。
②他のメーカーで同一仕様の部品があれば、設計部門に確認の上承認されれば購入する。
③当社が図面を起こしている部品であれば、作れる仕入先を探す。
3.最善策を決めて実施する
①発注可能先が複数あるようだったら、どこに頼むのが最善であるかを決めて部品を注文する。
②緊急な場合は、複数社同時注文も検討し、在庫が余った場合には、次の生産に使用するとか補修用部品(スペアパーツ)として確保しておく。
4.再発防止策を考える
①非上場企業は、過去3年間の財務諸表を提出してもらい、経営状況を把握しておく。
②数量や金額の多い部品については、1社からの購入ではなく、複数社からの購入をするようにしておく。
仕入先倒産に至らなくても、設備の故障や災害などで部品供給が不可能になるような場合にも応用ができます。過去には、政治的な理由で、その国からの輸入部品の入手が不可能になったことも経験がありました。
何事も想定外のことが起きたら、常に最悪の場合に起こりうることを頭に浮かべて、自分ひとりで解決できるか否かの判断が重要になってきます。独力での解決が困難な時は、同僚や上司の意見や指示を受けることにより、より効果的な解決策が見つかることも多く、最悪のケースを防げることが可能になる場合もあります。
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